2019/02/23平成30年度第7回杏林CCRCフォーラムに参加
杏林学園杏林大学は、昭和45(1970)年に三鷹市新川に医学部を開設されて以来、教育・研究・防災・福祉・スポーツ・文化等の幅広い分野で協働のパートナーとして連携を進めています。
杏林大学と三鷹市、八王子市、羽村市は、平成25(2013)年度に採択され平成29(2017)年度までの5年間継続された、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」において、「新しい都市型高齢社会における地域と大学の統合知の拠点事業」をテーマに、杏林CCRC(Center for Comprehensive Regional Collabolation )研究所を中心に、大学と地域が連携する多数の連携事業を進めてきました。たとえば、医学部はじめ4学部合同授業の「地域と大学」が開講され、三鷹市の職員も講師を務めています。
平成28(2016)年に、保健学部、総合政策学部、外国語学部が八王子市から市内の「井の頭キャンパス」に移転されてきましたので、学生の地域参加も増加しています。保健学部の学生が消防団員となったり、総合防災訓練の一次救命措置の指導に参加したり、看護学科の学生が市内保育園等で「命のおはなし会」を実践したり、学部を超えて学生が市立小中学校の授業補助や放課後の学習支援に参加したりする事例が増えています。
フォーラムでは、教員による地域志向教育研究の報告がありました。私はここで退席したのですが、その後、杏林大学と連携市の協働事例の発表、「地域活動の大学間連携の可能性」をテーマに、杏林大学、国際基督教大学、ルーテル学院大学、三鷹ネットワーク大学等の代表によるパネルディスカッションがあったということです。
フォーラムの会場で、杏林学園の松田剛明副理事長、連携市の羽村市の並木心市長と対話をしました。松田副理事長は、前日の2月22日NHKの午後7時半から放映された「首都圏情報 ネタドリ!」の取材に協力され、「医師の働き方改革」と「地域の救急医療体制の確保」に横たわる課題についてお話しされるとともに、杏林大学医学部付属病院高度救命救急センターの現場の取り組みや救急医療の医師の生の声が紹介されましたので、この課題についてさらに情報交換をすることができました。
この杏林大学CCRCの連携市の一つである羽村市の並木市長も出席されており、改めて大学と自治体との連携の重要性を語り合いました。
2019/02/23井の頭住民協議会主催「シルバーと子どもまつり」を訪問
三鷹市井の頭2丁目にある井の頭コミュニティセンターで開催された「シルバーと子どもまつり」を訪問しました。住民協議会の前田会長、鈴木副会長に会場を案内していただきました。
本館1階ロビーでは、皿回しやめんこなどの昔あそびを、おとなが子どもたちに伝えていました。会議室では、折り紙、お手玉、豆つかみなどをされている皆様が多世代でしたので、失礼ながら年齢をお聞きしましたら、95歳の女性、80代の女性が30代のお父さんと2歳、6歳のお子さんと一緒に折り紙で交流されていました。集会室では、絵手紙教室が開かれており、大人の指導を受けて小学生が筆を上手に使って季節の花や野菜を描いていました。壁に飾られた絵手紙は画材に大人とこどもの違いを感じられたものの、それぞれの作品の感性に感動しました。委員の皆様による焼きそばや綿あめの模擬店も盛況でした。
文字通り、その他の会場にもシルバーと子どもの「多世代交流」が展開されていました。主催の井の頭住民協議会は2013年から「多世代交流委員会」を発足して、子どもの居場所作り事業、高齢者の居場所作り事業、赤ちゃんとママの会、地域人財育成事業などを進めてこられていますので、今後も多世代が真に「交流」できる機会の創出にご活躍を期待したいと思いました。
2019/02/23三鷹市山本有三記念館で企画展「三鷹と山本有三~ステンドグラスの洋館から~」を鑑賞
三鷹市山本有三記念館はJR三鷹駅から玉川上水沿いの「風の散歩道」を歩いて10分余りの三鷹市下連雀2丁目にありますが、山本有三は、昭和11(1936)年に三鷹の大正末期に建てられた洋館に転居してきました。「波」や「女の一生」で作家としての地位を確立していた彼は、この地で「路傍の石」「米百俵宇」を書くとともに、邸宅の一部で戦時中の子どもたちに読書の機会を開く「少国民文庫」の活動を行いました。
本記念館への来館者の関心は、文学だけでなく建物にも向けられていることから、3月3日(日)までの本企画展は、洋館の来歴や建物に焦点を当てて、山本有三に与えた三鷹の洋館の意義を考えさせてくれるものです。私が訪問した2月23日には、別の場所で記念館をガイドしていただくボランティアの研修会も開催されており、今後のご活躍が期待されます。
次回の企画展は3月9日(土)から9月初旬までの予定で「女人哀史の時代」をテーマにするとのことで、半年に一度更新される企画展は、四季とともに魅力が変わる建物や庭園の魅力とともに楽しみです。
201902/23武蔵野法人会青年部会主催「サッカー租税教室第1回『ミスタータックスの 税リーグ』三鷹大会」がSUBARU総合スポーツセンターのアリーナで開催されました。
武蔵野法人会青年部会主催「サッカー租税教室第1回『ミスタータックスの税リーグ』三鷹大会」がSUBARU総合スポーツセンターのアリーナで開催されました。
この大会は、三鷹市、武蔵野市、小金井市の小学校3年生に参加を募り、税金に関するクイズとサッカーのリーグ戦を行う初めての大会です。三鷹市と武蔵野市から3チームずつ、小金井市から2チームが参加して、合計8チームを前に、10時15分からの開会式で後援としている三鷹市を代表して祝辞を述べました。
武蔵野法人会は三鷹市、武蔵野市、小金井市を管轄する武蔵野税務署管内で活躍する公益社団法人であり、公益事業として、これまで、小学生を対象にした租税教室や税についての絵葉書コンクールなどを開催されてきましたが、今回は青年部会の臺孝之部会長を中心に役員の皆様を中心に企画され、税金に関するクイズとサッカーを組み合せた「Jリーグ」ならぬ「税リーグ」を発足され、第1回目を三鷹市のSUBARU総合スポーツセンターのアリーナで開催されたのです。
いくつかのチームには女子の選手もいて、さっそうと試合に臨んでいました。
2019/02/21鷹南学園三鷹市立中原小学校体育館で開催の「卒業生激励もちつき大会」を訪問
鷹南学園三鷹市立中原小学校地区の三鷹市青少年対策中原地区委員会、中原小学校及び同小学校のPTAの皆様の共催による「卒業生激励もちつき大会」を訪問しました。主催の三団体に加えて交通安全対策地区委員会の皆様も協力されていました。
この事業は、まもなく卒業する6年生に、卒業を祝福し、今後の活躍を激励するために毎年開催されているものです。午後の5時間目の時間帯に、会場の体育館を訪問すると、大きな年季の入った臼(うす)と杵(きね)が用意され、6年生が順番に元気いっぱいにもちつきをしていました。
青少年対策地区委員会、略称「青少対」は、昭和32(1957)年から、地域の青少年の健全育成を図るために、市立小学校通学区域単位に設置されている組織です。現在15の小学校区域すべてに活動が進められており、約900名のボランティア委員が活動されています。委員会は、小中学校のPTA代表、民生・児童委員、青少年委員、保護司の皆様をはじめ、町会・自治会など地域の皆様で構成されています。委員の皆様を2年の任期で市長が委嘱しています。
15の委員会は、それぞれ地域の伝統や特徴を生かして、環境美化活動、夏祭り、親子運動会など多様な自主活動をされており、もちつき大会をしている委員会は中原地区以外にもあります。年末からこれまで、第三小学校、第七小学校、北野小学校、井口小学校でも、もちつき大会がありました。
今ではお店で簡単に買えるおもちですが、委員の皆様は、もち米を蒸かして、子どもたちに、臼と杵でつく本来のもちつきの経験をさせたいとの想いで、準備をされています。食品衛生面については、保健所の指導に基づき、細心の配慮をしています。
中原小学校では、青少対の皆様が手染めされた、まさにオリジナルの横断幕を前に写真を撮りました。
2019/02/19国際医療福祉大学副大学院長の中村秀一さんの瑞宝中綬章受章をお祝いする会に参加
現在、国際医療福祉大学副大学院長の中村秀一さんが、かねて厚生労働省の老健局長をされている時に、私は三鷹市長として「介護保険制度の見直しに係る意見・要望の提出について(要請)」を行いました。また、社会・援護局長をされていた時に、私は2007年10月から局長の諮問機関として設置された「これからの地域福祉のあり方に関する研究会」のメンバーの一人を務めました。
この研究会は11回の検討を重ねて、2008年3月に報告書をまとめました。この研究会で、私は多くの地域福祉の事例を共有する過程において、三鷹市社会福祉協議会の「ほのぼのネット」の取り組みや「地域ケアネットワーク」の取り組み等を紹介し、地域福祉における「協働」の意義について報告しました。幸い、最終報告書では、少子長寿社会において地域で新しい支え合いが広がっていくことが重要であるとともに、地域における新たな支え合いは、住民と行政との「協働」の下に行われるものであり、行政は「協働」の相手方として重要な役割を果たすことが提案され、現在の地域福祉の理念の基礎となる「協働」の概念が提起されました。
さて、中村さんは、その後厚生労働省を退官されたのち、内閣官房社会保障改革担当室長としてご活躍され、その折にも基礎自治体の現場からの声をお伝えしました。そのようなご縁から、昨年11月3日に叙勲を受けられたお祝いの会に、発起人の皆様からご案内をいただきました。
実は、中村さんの奥様は私の慶應義塾大学法学部政治学科在学中に同じゼミナールで学び合った同期生であり、大学院でもご一緒に学んだ学友です。そこで、中村秀一さんとの公務を通じたご縁があってお招きを受けた祝賀会で、お久しぶりの同期生との出会いにも恵まれたのです。
会場では、ご来賓の日本医師会及び世界医師会の会長である横倉義武先生とお目にかかりました。また、にっぽん子育て応援団を創設した際にご一緒した発起人同士というご縁のある評論家で東京家政大学名誉教授の樋口恵子さんともお目にかかりました。また、中村さんがご活躍された厚生労働省の鈴木俊彦事務次官、吉田医政局長、大島一博老健局長ともお話ができました。中村さんご夫妻のおかげさまで、有意義な出会いと対話の時間をいただきました。
2019/02/18総社市役所で職員の皆様を対象に三鷹市の参加と協働のまちづくりを報告
当日の朝、宿舎の国民宿舎に総社市の片岡聡一市長のお迎えをいただき、総社市の公用車で市役所に向かうと、副市長、政策監をはじめ多くの職員の皆様が歓迎してくださいました。歓迎の文字が書かれた横断幕に、「子育て王国総社」のマスコットキャラクター「チュッピー」ちゃんも出迎えてくれました。心のこもった歓迎のおもてなしに感動しました。
そして、市長室で、女性管理職の皆様と懇談したのち、講堂で職員研修の講師を務めました。テーマは「地域課題の解決に向けた『民学産公』の協働の意義~東京都三鷹市の実践から~」です。三鷹市の概要と『三鷹市自治基本条例』について紹介したのち、「コミュニティ創生」に焦点をしぼり、「がんばる地域応援プロジェクト」「地域ケアネットワーク」「見守りネットワーク」「コミュニティ・スクールを基盤とした小中一貫教育」などについて事例を紹介しました。約1時間の講演ののち、女性、男性それぞれお一人ずつの職員から質問がありました。終わってから伺いましたら、今年度採用された職員として1年目の二人であったということで、若い職員に質問をいただいたことに、総社市職員の活気と積極性を感じました。
総社市への応援メッセージを総社市ホームページ上に公開いただいています(総社市|そうじゃ応援メッセージ)
2019/02/17平成30年西日本豪雨の被災地である岡山県総社市を訪問
岡山県総社市は、昨年7月7日8日の豪雨で、洪水の被害とともに、川沿いのアルミ工場の爆発事故が発生しました。死者や重軽傷者への対応、家屋の浸水や爆発事故による損傷、土砂崩れや道路、上下水道、用水路等の被害が発生し、現時点で復興に向けた対応が続いています。
私は、昨年の被災直後の7月15日に総社市を訪問して、災害対策本部で片岡聡一市長に義援金をお渡しして、被災地やボランティアセンターを訪問して、激励しお話を伺いました。
昨年10月からは、片岡市長の直接の要請を受けて、三鷹市の事務職の職員を1名派遣しています。
今回は、片岡市長から、総社市の職員研修の講師として三鷹市の事例報告を要請され、私も復興途上のお話を伺いたいと思い、総社市を訪問しました。
研修の前日の2月17日午後8時前に総社市内に入り、まず、聖武天皇が天平13(741)年に天災や飢饉から人々や国を守るために建立され、その江戸時代に再建されたという「備中国分寺」の五重塔が2月中はライトアップされているということで伺いました。
そののち、被災地の片岡聡一市長から、むしろ、元気に公務に頑張ってくださいと、自筆の激励の力強い「闘魂」の文字いただきました。
2019/02/17「地域ケアネットワークにしみたか」設立10周年記念式典及び大交流会に参加
三鷹市では、少子長寿化が進む中で、誰もが住み慣れた地域で暮らし続けることができることを目指して、地域の共助の仕組みとして、市内在住7つのコミュニティ住区ごとに「地域ケアネットワーク」を設立していただいてきました。平成16(2004)年10月に「地域ケアネットワーク井の頭」が設立されて以降、平成20(2008)年7月に「地域ケアネットワーク新川・中原」が設立され、平成21年2月、三番目に設立されたのが「地域ケアネットワークにしみたか」です。その後、東部、連雀、駅前周辺、大沢と他の4つの住区すべてで順次設立されています。
地域ケアネットワークは、町会・自治会、住民協議会、医師会、歯科医師会、薬剤師会、民生・児童委員の皆様、社会福祉協議会のほのぼのネットの皆様、障がい者関係団体、子育て関係団体等がゆるやかな連携によって、高齢者、障がい者、子育て世代を支える取り組みをしています。
ケアネット・にしみたかでは、設立前からルーテル学院大学の地域福祉の教員のコーディネートによるワークショップを行いながら、事業の具体的な方向性を話し合ってこられました。「よってらっしゃい、にしみたか」というサロンの開催や、西多世代交流センターと連携した「おとなも子どもも☆みんなで遊ぼう!」といった多様な事
業を実施さ、地域の多世代の皆様をつなぐ機能を果たしています。当日は、「大交流会」を通して、参加者の皆様が新たな歩みへの決意を新たにされていました。
2019/02/14「幼児教育の無償化に関する協議の場 幹事会」に構成員として出席
2019年10月に施行される予定の幼児教育保育の無償化に関する国と地方のハイレベルな協議を行うため、昨年11月に、全国知事会の会長、全国市長会の会長、全国町村会の会長と内閣府少子化担当大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣によって構成される「幼児教育の無償化に関する協議の場」が設置されました。
そして、そのもとに、本件をめぐる様々な課題について詳細な議論を行うために地方団体の代表者と関係府省の局長級を構成員とする幹事会が設置され、私は埼玉県和光市の松本武洋市長とともに、全国市長会からの構成員として参加しています。全国知事会では、山口県の村岡嗣政知事が、町村会では埼玉県嵐山町の岩澤勝町長と宮城県蔵王町の村上英人町長が構成員で、国では内閣府子ども子育て本部統括官、文部科学省初等中等教育局長、厚生労働省子ども家庭局長が構成員です。
今回は、2月12日に閣議決定された「幼児教育無償化法案」の概要、認可外保育施設の質の確保・向上について、認可外居宅訪問型保育事業者(ベビーシッター)に関する指導監督基準等の検討状況について、国からの説明を受けて、意見交換をしました。私は、認可外保育については現行では市町村に指導監督権限がないことから、今後都道府県と市町村の連携や情報共有のシステムが必要であること、市町村による認可外保育施設の質の向上に向けた調査権限等の在り方の検討が必要であること、いわゆるベビーシッターについては先行している東京都の補助事業における補助対象選定基準等を参考に実務的に有効な議論を迅速に進める必要があることなどを発言しました。