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ケアネットしんなかでは地域公開講座【アンガーマネジメント講座】を実施しました

ケアネットしんなかでは地域公開講座【アンガーマネジメント講座】を実施しました

三鷹市地域ケアネットワーク新川・中原(ケアネットしんなか)では、地域の皆様に役立つ講演会などの学びの機会を提供しています。
9月の最初の三連休の初日の土曜日の午後には、新川中原コミュニティセンターの視聴覚室を会場に、【アンガーマネジメント講座】を開催しました。
まず、畑谷代表から、地域活動をする際に、多様な他者との関係を円満に円滑にしていくことが有用であり、ぜひ、怒りのコントロールを身に付けることで、家族、職場や地域での人間関係にいかしてほしいと趣旨を説明しました。

この事業は明治安田生命保険相互会社武蔵野支社との協働で開催しています。
そこで、社員の方が指の静脈で測れる【血管年齢測定装置】を持参して、参加者の血管年齢を測定してくれました。測定した全ての参加者もスタッフも実年齢より血管年齢が若いことがわかって、地域で何らかの活動をしていることが血管年齢を若返らせていることがわかります。
講師は、同社の推薦で(株)トリプル・ウィンの【接客接遇コミュニケーションマナー研修・グローバルマナースクール】に所属しているマナーインストラクターの内山幸代さんです。

内山さんは、外資系・日系航空会社で18年間国際線客室乗務員としての常務経験があります。
後半は特に日本人シニアクルーとして、アッパークラスを担当され、帰国後はチーフパーサーとして、機内マネジメントや新人の育成に力を注いでこられました。
その経験を活かして、(一社)日本アンガーマネジメント協会ファシリテーター、(一社)日本グローバルマナー協会認定インストラクター、国家資格キャリアコンサルタント、EAPメンタルヘルスカウンセラーなど、多くの資格を取得され、専門学校や企業研修での講師を務められています。
小学生のお子さんのお母さんでもあります。

この日のテーマは【〜イライラ・怒りとさようなら〜「怒りの感情コントロール講座」ストレスをためないで自分の気持ちを伝える】です。
内山さんは、【アンガーマネジメント】とは、怒りの感情をコントロールすることであり、怒らなくなることではなく、怒りの感情と上手につきあいながら自分の気持ちを相手に伝える良好なコミュ二ケーションをとることだと切り出します。
一般に【喜怒哀楽】と言われる人間の感情は【二次感情】であり、その基礎には【安心・幸せ・寂しい・虚しい・心配・苦しい・辛い・不安】といった【一次感情】があるのであり、たとえば、親がこどもに、「何で宿題をまだやってないの」と怒るのではなく、「今、宿題やってくれたら、うれしいし、そのあと、一緒に話したり遊べる時間ができるから、早くやってほしいな」のように、一次感情をしっかり伝えることが大切と語ります。
そして、怒りにつながりやすい6つの価値観【道徳心・利己心・自尊心・執着心・警戒心・自立心】のどれを相対的に重視するかによって、6つに分類される【怒りのタイプ】を提示しました。
タイプ①「公明正大タイプ」:道徳心
タイプ②「博学多才タイプ」:利己心
タイプ③「威風堂々タイプ」:自尊心
タイプ④「外柔内剛タイプ」:執着心
タイプ⑤「用心堅固タイプ」:警戒心
タイプ⑥「天真爛漫タイプ」:自立心

そして、参加者が設問に答える時間を取ることで、参加者が自分自身の怒りのタイプを知り、負の感情をコントロールすることを伝えます。
ちなみに私はタイプ①と⑥の数値が高かったです。
自分のタイプを認識した上で、怒りを抑制する【呼吸法】や各自が思考の境界線を広げて包容力を増す方法や、よかったことを思い返して幸せな感情を高める方法を伝えます。
私はこの日、司会を務めさせていただきましたので、参加者の皆様に、「内山さんの講演についてぜひ質問を」と呼び掛けました。
すると、夫や息子さんとの関係をはじめとして、家族には怒りをぶつけることが少なくなく、反対に感謝を伝える機会を持ちにくいことなどを含めて、質問が多く出されました。

内山さんは、ご自身の航空機の客室乗務員や若手育成の経験などの事例を紹介しつつ、一つひとつに丁寧に回答してくれました。
内山さんが、講演中に何度も言われたメッセージは、【過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる】というエリック・パーンの言葉です。
これは、まさに、参加者への励ましの言葉だったと思います。
わたしは、内山さんの講演を聴いて、自分自身の感情のコントロールによって、ひょっとしたら、過去の認識や、他者にも変化をもたらすことが可能ではないかと楽観的に受け止めました。

終了後の無記名のアンケートによれば、多世代の男女の参加者の皆様は、それぞれが直面している人間関係の課題も多様であると推測されますが、この講座を聴くことで【感情のコントロール】に関するヒントを得たとの感想が多くありました。
【喜怒哀楽】のうちの特に【怒】について考えることで、自分自身の感情と向き合うきっかけが提供できたことから、このテーマを選択してよかったと思います。

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