【よしもとお笑いライブin 調布】を鑑賞してあらためて【あいさつ】について考えました
- 2024/09/26
- 日記・コラム
- よしもとお笑いライブ, あいさつ, ユーモア
今年の夏の猛暑の日々が続く中、体力気力が暑さに負けないためには【大笑い】が必要との娘の提案で、【よしもとお笑いライブin 調布】に出かけました。
開幕前のあいさつに登場したのは【サンタモニカ】という漫才コンビです。
本名も芸名と同じまいむさんと、芸名のポールさんは、テンポの良い話し方で、開幕前に雰囲気を盛り上げます。
お2人は、「開幕中は写真が撮れません」と注意喚起をした後に、「開幕したら。ですからね。今は開幕していませんから、何枚撮ってもいいですよ」と促すので、いろいろなポーズをしてくれるお2人の写真を思わず撮りました。
さて、私は、三鷹市長在任中には、回数は多くはありませんが、【新宿末廣亭】や【浅草演芸ホール】で、落語、漫才、漫談や切り紙などの演芸を鑑賞しました。
テレビでも、【笑点】をはじめ、落語、漫才、漫談やコントなどの演芸の番組を意識して視聴してきました。
私自身が、落語や漫才をしたいと思ったわけではありません。
というのは、市長職に就いて想定以上に多かったのが【あいさつ】をすることだったということがあります。
たとえば、新年の1月を例にとると、職員への新年あいさつ、市・市議会・商工会・農協の共催による新年賀詞交換会での主催者代表あいさつ、出初式の市長告示、成人を祝福するつどいでの激励のあいさつ、多様な市民団体や関連団体の新年会でのあいさつなどなど、一日数回あいさつすることもあります。
私は、原則として、紙に書いたものを読むあいさつはしないように努めました。
あいさつをする対象の皆様のお顔を見ながら、その反応をしっかりと受け止めながら、臨機応変に、より詳しく話したり、話題を変えてお話をするためには、紙を読むあいさつでは、お話ししたい趣旨は通じないと思っていたからです。
そこで、落語、漫才、漫談やコントなどを鑑賞することは、話題の選び方、話すときの姿勢や手の表現、間の取り方、聴衆の皆様への眼差しの在り方、ユーモアの質の在り方など、学ぶことが多くありました。
もちろん、芸の世界は奥が深く、1人で演じる落語、同じく1人で演じる漫談、2人あるいは3人で演じる漫才とでは、話のテーマや話し方も異なります。
市長のあいさつは1人で行うものではありますが、落語からだけ学ぶわけではありません。
漫才コンビの息の合わせ方や絶妙な言葉のやりとりのコンビネーションから、多くのことを受け止めることができます。
そして、市長のあいさつは、笑いをとるために行うものでもありません。
私のようなものが、どう頑張っても、品格のある笑いを生み出すことは容易にはできません。
ただ、肩の力を抜いて心を伝える努力の必要を演芸から学びました。
市長時代に比べると、今は、あいさつする機会は減りましたが、チカラの抜けた女性4人の【ぼる塾】から始まったこの日の【よしもとお笑いライブin 調布】の出演者からも、コミュニケーションの在り方について、多くの学びがありました。
【NONSTYLE】【パンクブーブー】といった【M1グランプリ】優勝コンビ、【キングオブコント2023】優勝の【サルゴリラ】、【THE SECOND〜漫才トーナメント〜2024】優勝の【ガクテンソク】の実力発揮の舞台、2人とも女性に扮してのやり取りが何ともおかしい【レインボー】など、会場の他の皆さんと一緒に、その熱演大声を出して笑ってしまいました。
娘が言ってくれたように、8月後半以降も続いた猛暑に、体力気力が暑さに負けないためには、この日の【大笑い】が有効だったと思いながら、ようやく朝夕涼しくなった9月末を元気に迎えています。