世界文化遺産・国宝の姫路城を訪問しました
姫路市で開催された第86回全国都市問題会議の前日に姫路市に到着した私は、【世界文化遺産・国宝・姫路城】を訪問しました。
まずはホテルにチェックインして荷物を置き、16時までの入城と承知していたので、駅から徒歩で急ぎました。
駅から世界遺産が見えるのは、ケルン大聖堂と姫路城だけと言われるように、姫路駅を出るとまっすぐの方向に真っ白な、別名白鷺城通りの姫路城が見えます。
入城は4時までと承知していましたので、急ぎ足で向かうと、お城とその名称が見えるところで、帰り際に写真を撮っている人がたくさんいます。
あるグループの写真を撮って差し上げると、お城を訪問前の私の写真も撮ってくださいました。
記念写真が先行したので、さらに、急ぎ足でお城に向かいますと、急に小雨が降り始めました。
大きな油断で、私はホテルに折り畳み傘を置いてきてしまいました。
少し濡れながらさらに急ぎ足で向かいます。
3時55分に入城券を求めることができました。
係の方が4時30分に閉まりますと言われたので、「天守閣迄間に合いますか」と尋ねますと、「ぎりぎり間に合うと思いますよ」とのことで、さらに、小雨に濡れながら急ぎます。
ようやくお城に入り、急な階段を昇ります。
係の方が随所にいて、安全管理とご案内をしてくださっています。
「ここは2階です。天守閣は6階ですので、少し急ぎつつ、安全に昇っていってください」と励ましてくださいました。
各階には、それぞれ、武具や由緒ある遺物の展示があるのですが、それをゆっくり鑑賞せずに、まずは天守閣を目指しました。
途中、出会った多くの方々は、日本の観光客よりも欧米からと思われる観光客の方ばかりでした。
ようやく天守閣に到着し、近代になって天守閣で祀られるようになったという【長壁(刑部)神社】を、小雨に髪が濡れてはいましたが、無事に天守閣迄来られたことの感謝を込めてお参りしました。
日本最高峰の木造建築の姫路城 天守閣からの眺望は、まさに素晴らしいもので、多くの歴史に残る人々だけでなく、歴史に残らない人々と同じ景色を見られたことは大いなる感激です。
その後、安全に注意して降り始めました。
5階の東大柱・西大柱、4階の高窓(煙だし)、3階の武者隠し、2階の武具掛け、1階の六葉釘隠しなど、どれも見事に保存されています。
かねて、三鷹市長として姫路市に近い姉妹市のたつの市を訪問した際には、【大天守保存修理工事(平成の大修理)】の最中でしたので、入城することはかないませんでした。
1993年に、日本で初めて世界遺産に登録されて昨年で30年を迎えた姫路城は、所有者は国・文化庁ですが、管理しているのは姫路市です。
そこで、現在の清元市長に至る歴代市長を中心に、市議会・市民の皆様のご理解の下で、多くのお城の建築の専門家の皆様の保存・管理事業への取組みや、日常的には観光客が安全にお城をめぐることができるように案内してくださったり、支援してくださっている多くの方々のお取組みがあります。
この日、お蔭様で、世界遺産になる前に訪ねてから30年余りの年月を経て、再び美しい姫路城に出会い、千姫をはじめとしていろいろな人生を見てきた姫路城の歴史的な意義や価値を再認識することができたことを幸いに思います。
そして、私にお声をかけてくださり記念写真を撮ってくださったヨーロッパから訪問した女性が、「日本のお城の美しさは、ヨーロッパのお城の美しさに負けない魅力がありました。ここにきてよかったです」と言ってくださった言葉をとても嬉しく思いました。