福井県市議議長会の研修会で福井県内9市の市議会議員の皆さんに講演しました
福井県市議会議長会の研修会に講師として招かれ、福井市の福井県自治会館に出向き、【『こどもまんなか社会』の推進のために地方議会に期待されること】というテーマでお話をしました。
主催者である北信越市議会議長会会長・福井県市議会議長会会長である福井市議会の池上優徳議長と開会前に懇談しました。
池上議長は、福井県内の9市の議長はじめ議員の皆様が約170名参集する研修会であり、福井県の各市の議員の関心が高まっている『こどもまんなか社会』についてのテーマを選択した趣旨を伺いました。
研修会は、池上議長の主催者挨拶、来賓の西行茂福井市長の祝辞で始まりました。
福井市の二元代表制を代表するお2人の、福井県内の9市の議員の皆様の研修会の意義についての力強いお言葉に、私は、改めて背筋が伸びる思いで、講演に臨みました
私は下記のような構成でお話をしました。
1.基礎自治体における【二元代表制】の意義
2.少子化とこどもをめぐる現状
3.【こども家庭庁】の設立と【こども基本法】
4.【こども大綱】と【自治体こども計画】
5. こどもの【ウェルビーイング】と【こども・若者の意見表明機会の保障】
6.【こども政策と教育政策の連携】の必要性
7.【こども家庭庁】の来年度予算概算要求〜いくつかの事例〜
8.【こどもまんなかまちづくり】と【議会】への期待
今回、私が市議会議員の皆様にお話しするにあたり、最初に、基礎自治体における【二元代表制】の意義について資料を作成する際、福井県内の9市すべてが【議会基本条例】を制定されていることを確認し、敬意を表しました。
ちょうど、昨年5月8日に改正【地方自治法】が施行され、従来は「議事機関として議会を設置する」との表記のみであったところ、地方議会の役割や議員の職務等が明確化されました。
福井県内のすべての市が、これに先立って、市議会の責務を明確にした基本条例を、以下のように策定しています。
「福井市議会基本条例」(2013年4月1日施行)
「敦賀市議会基本条例」(2011年3月16日施行)
「小浜市議会議員政治倫理条例 」(2024年3月22日改正施行)
「大野市議会基本条例 」(2014年12月1日施行)
「勝山市議会基本条例 」(2020年3月23日施行)
「鯖江市議会基本条例 」(2013年6月28日施行)
「あわら市議会基本条例 」(2012年3月23日施行)
「越前市議会基本条例 」(2010年3月8日施行)
「坂井市議会基本条例 」(2010年3月8日施行)
全国のすべての市が【議会基本条例】を制定しているわけではない中にあって、福井県の市議会の皆様の矜持を感じ、まず、心から敬意を表して、お話を始めました。
私は、前半の4項目について話した後で、質疑応答に時間を取り、後半の4項目を話した後で、さらに質疑応答の時間を取りました。
その際には、壇上を降りて、議員の皆様のそばに出向いて、やりとりをさせていただきました。
議員の皆様からは、特に、【こども基本法】に明示されている【こどもの意見表明権】や【こどもの社会参画の保障】について、三鷹市長当時の取組みなどを例示して話したところ、関心をもって質問もいただきました。
また、【こどもの居場所づくり】を実践されている方も多く、その具体化についての関心が伺えました。
【こどもまんなか社会】の実現には、出産や子育てしやすい地域社会づくりや、制度のはざまにいるこどもの支援、行政のみならず多様な担い手による多世代交流の機会づくりが有用です。
そこで、結びに、地域住民の声を聴き、身近な課題を発見されている【二元代表制】の一翼を担う【市議会議員】の皆様による、課題解決に向けたご活躍を心からお願いしました。