天皇陛下御臨席の【自治体消防75周年記念大会】に参加しました
11月29日、今年の8月に竣工した新しい【日本消防会館】の【ニッショーホール】で開催の【自治体消防75周年記念大会】に参加しました。
主催は(公財)日本消防協会(秋本敏文会長)と全国消防長会(吉田義美会長:東京消防庁消防総監)です。
会場には全国津々浦々から自治体消防関係者が結集し、私は(一財)日本防火防災協会の理事として参列しました。
開式前に、消防活動の際に殉職された方々に黙とうを捧げました。
記念式典は松浦嘉昭副会長(島根県消防協会長)の開式の辞で始まり、秋本会長が「自治体消防75周年を新会館で、天皇陛下のご臨席を仰ぎ、開催できる感激」に万感を込めて式辞を述べました。
天皇陛下のおことばは、次のような内容で、自治体消防関係者への思いやりの溢れる大変にお心のこもったものでした。
「自治体消防75周年記念大会に全国から参加されたみ出席できることを嬉しく思います。
自治体消防は昭和23年の発足以来、国民の生命・身体・財産をさまざまな災害から守るために極めて大きな役割を果たしてきました。
長年にわたる関係者のご尽力に深く敬意を表します。
厳しい任務を遂行する中で、不幸にも尊い命を犠牲にされた方々とご遺族に心から哀悼の意を表するとともに、負傷し、病を得た方々のご労苦に想いを馳せます。
今年も石川県において新年早々に発生した能登半島地震や各地の豪雨災害に対し、地元消防はもとより多くの方々が緊急消防援助隊として現地での救助・救急活動等に尽くされたと聞いています。
現地で対応に尽くされた皆様のご努力を多とします。
近年これまでと様相の異なる大規模災害が各地で発生し、社会インフラの老朽化、人口減少、高齢化によって、地域防災力の低下といった課題のある中、消防に携わる方々のご苦労はいかばかりかと思います。
今後とも、全国各地の消防関係者が、安全に消防活動に従事し、それぞれの地域社会のために力を尽くしていかれることを願います。」
おことばを拝聴して、私は参列した皆様とご一緒に、感謝の拍手を送らせていただきました。
祝辞を述べられたご来賓には、石破内閣総理大臣、額賀福志郎衆議院議長、関口昌一参議院議長、今崎幸彦最高裁判所長官という三権の長が揃いました。
その後、表彰が行われ、石破総理が内閣総理大臣表彰を、村上誠一郎総務大臣が総務大臣表彰を行われました。表彰を受けた方々の自治体消防を代表するご活躍に敬意を表します。
会場では、来賓として参加されていた元総務事務次官の島津昭さんはじめ歴代の総務省消防庁長官である青木信之さん、稲山博司さん、内藤尚志さん、前田一浩さん、原邦彰さんら多くの懐かしい方々とお目にかかることができました。
また、三鷹市隣接の総務省消防庁消防大学校の羽生雄一郎校長、総務省消防庁消防大学校消防研究センターの白石暢彦所長ともお目にかかりました。
私は、三鷹市長在任中、三鷹消防署及び三鷹市消防団の皆様と協働して、防火防災・火災対応・豪雨水害対応・地震対応を進め、【防火防災力】の向上を図ってきました。
そこで、市長在任中には総務省消防審議会の委員や、消防団に関する委員会の委員を務めさせていただくとともに、(一財)日本防火防災協会の理事をさせていただき、現在も継続しています。
また、(公財)日本消防育英会評議員を務めさせていただいていることを、本当にありがたく思います。
この日は、午前に、天皇陛下ご臨席のもと、第216回 の開会式が挙行されたとのことです。
国会でも、災害対策の重要性が議論されることと拝察します。
自治体消防75周年を迎えて、さらに、多様化する災害環境に直面している今、消防関係者のみならず、地域社会の皆様とご一緒に、新しい消防の未来を切り開いていかなければとの想いを新たにしました。
尚、記念式典については、報道関係者以外の撮影は禁止でした。