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国立天文台【4D2Uドームシアター】を訪問しました

国立天文台【4D2Uドームシアター】を訪問しました

国立天文台天文情報センターの縣秀彦先生のご案内で、システムが更新された【4D2Uドームシアター】を訪問して、遠藤勇夫先生に宇宙の旅へご案内いただきました。

【4D2U(フォー・ディー・トゥー・ユー  Four-Dimensional Digital Universe 4次元デジタル宇宙)】とは、空間3次元と時間1次元を合わせた(4次元)宇宙を、デジタルデータで可視化したものです。
4D2Uドームシアターの上映システムは2015年4月から稼働を続けてきましたが耐用年数を過ぎ、 コンピュータの不具合、プロジェクタの動作不全など、上映への支障が発生する頻度がしだいに増加してきました。
このため、2024年8月から9月まで公開を休止して上映システムの更新工事と調整作業を行い、10月 5日(土)から公開を再開しています。
直径10メートルのドームスクリーンに展開する映像は、これまでより明るく、さらに鮮明になりました。
4D2Uドームシアターは4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2Uプロジェクト)が開発しました。
宇宙という莫大なスケールの【空間】と、人智では計り知れないほどの永久ともいうべき長い【時間】を感じながら、天体や宇宙の構造とそれらが進化してきた様子をわかりやすく表現しています。

まずは、私たちが住んでいる【地球】を飛び出て、【太陽系】の惑星たちを見た後、さらに遠く遠くへと宇宙の旅ができます。
最新の観測データや理論研究に基づいて再現された宇宙の構造とその進化を踏まえつつ、惑星、銀河などか、手に取るように目の前に立体映像で再現されます。
特に土星 は美しく見えました。
【光年】とは、光が真空中を1年かけて進む距離で、9兆4600億kmですが、この日、私は、宇宙が始まったとされる約138億光年ほどの遠い宇宙の果てまで行ったことになります。
このシアターは、私が三鷹市長在任中に開発されたもので、これまで何度か宇宙の旅を経験しましたが、久しぶりに体験して、改めて宇宙の広さを体感すると共に、未知の部分は黒くなっているので、人類が把握できない未知の空間がまだまだあることを再確認しました。
シアターで見られるコンテンツは、4D2Uプロジェクトが開発したインタラクティブ4次元デジタル宇宙ビューワーで、「Mitaka」という名称が付けられています。
この技術によって、遠藤先生のご案内で、地球から宇宙の大規模構造までの空間と、時間についての、文字通り【莫大なスケール】を自由に移動してしまったことになります。

今回、もう1つの感動は、ハワイ・マウナケア山頂域、【すばる望遠鏡】の観測制御棟に設置された全天周カメラによる現地の空を、ドームスクリーンで見られたことです。
まさに、三鷹に居ながらにして、マウナケア山頂域の星空をリアルに堪能しました。
このシアターの定例公開日は、第1土曜日・第2土曜日の前日・第3土曜日/13:30, 14:30, 15:30です。
都合により 予約受付開始日、開催日時、定員、内容を変更する場合があるとのことですので、国立天文台のホームページでご確認ください。

その後、久しぶりに【天文台歴史館(大赤道儀室)】を訪問しました。
ここは、東京帝国大学が設計し、中村與資平氏が施工し、1926年(大正15年)に完成した、鉄筋コンクリート造2階建てです。
焦点距離10メートルに及ぶ屈折望遠鏡をすっぽり納めた木製ドーム部分は、大正時代に、よくぞこの地に建てられたと驚きます。
造船技術を利用したということで、納得しました。
ドーム内にある65センチメートル屈折望遠鏡は、屈折型の望遠鏡としては日本最大口径を誇ります。

この日、縣先生のご案内で、【国立天文台三鷹移転100周年】の今年、久しぶりに国立天文台のキャンパスで、宇宙の時間を感じる有意義なひとときを過ごすことができました。

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