映画【はたらく細胞】【劇場版ドクターX】を鑑賞してお正月気分を味わいました
お正月休みに、同居している小学生の孫娘に誘われて、映画を2作品鑑賞しました。
その作品は『はたらく細胞』と『劇場版ドクターX』です。
孫娘が意図して選んだのかどうかわかりませんが、2作品とも、医学や人間の身体に関する映画となりました。
『はたらく細胞』は、健康的な女子高校生と、不規則で不摂生な日々を送るその父親の2人の体内に危険な病原体の魔の手が迫り、赤血球、白血球、血小板、キラー細胞などの細胞たちが、彼らの健康を維持するため奮闘する姿を、俳優の皆さんが、赤血球や白血球に扮して描いた作品です。
これはもともとは漫画で描かれている内容で、アニメーションにもなっていて、孫娘と一緒に見たこともあります。
それを実写版で、赤血球を永野芽郁さん、白血球を佐藤健さん、親孝行でやがて白血病になる高校生に芦田愛菜さん、不健康だったけれども娘の支えで回復する父親を阿部サダヲさんが演じています。
芦田愛菜さんが白血病になり、放射線治療等で、体内の白血球も赤血球も、キラー細胞も皆機能を発揮できなくなる過程や、骨髄移植で回復する過程などを実写版ならではの俳優の皆さんの熱演が伝えます。
人間の1人あたり約37兆個あると言われる細胞の仕組みを伝えることで、体内の複雑なメカニズムの妙と、健康を守ることの重要性を、涙と笑いのうちに伝える内容でした。
その会場を出てすぐに、ご近所に住む孫娘の同級生のご家族も一緒に鑑賞していてばったり会いました。
おかあさんは、「映画を観て思わず泣いてしまいました」と、ポツリと語りました。
その後鑑賞した『劇場版ドクターX』は、テレビ放送では12年続いた高視聴率の番組であり、【ファイナル】と表示されていたこともあってか、満席でした。
米倉涼子さんが演ずる外科医大門未知子医師は、相変わらず、難しい手術を諸外国でこなして、日本に戻ってきます。
そして、大学病院の改革を進めようとする新しい病院長と他の医師たちとの葛藤をベースに話は進みます。
その病院長が、自分の弟に誤った手術をしたと思っている神原名医紹介所の神原所長が急病で倒れたのを見逃して立ち去ってしまった後で、自身が事故に巻き込まれてしまい、結果として大門医師の手術で命を救われます。
いずれにしても登場人物の奇しき縁による手術の場面が描かれます。
また、大門医師が研修医の頃は弱気の医師であったこと、それを救ったのがキューバでの神原所長との医療体験であったことなどが紹介され、重要な箇所で、大門医師は【私、失敗しないので】という決め台詞を言うのです。
そして、この映画への東帝大病院の重鎮としての出演を最後に亡くなった俳優の西田敏行さんを偲んで、映画のエンドロールの最後には、英文で、【西田敏行さんを記憶に留めて、私たちはあなたがいなくて寂しい】との言葉が書かれていました。
あ、すみません、映画をこれから鑑賞される皆様には、ストーリーを紹介し過ぎました。いわゆる【ネタバレ】をお詫びします。
さて、私は小学4年生まで、武蔵野市吉祥寺に住んでいました。
自宅にテレビはありましたが、放映時間は今ほど長くなかったですし、カラー放送もテスト放映の頃でした。
そこで、お正月の娯楽の1つは映画館で映画を観ることでした。
隣に住んでいた祖父母が、いとこたちと一緒に、私も映画館に連れて行ってくれました。
祖父母の趣味で、東映の時代劇でしたが、映画はカラーで、いわゆる2本立てでした。
指定席はほとんどなくて、先着順で席に座ることができて、お正月は混んでいて、立ってみている人もいました。
そして、今、祖母となった私は、小学生の孫娘の誘いで、2本の映画を観ても全く疲れないような、いわゆるシネコンの、大変にゆったりした椅子に座って、映画を鑑賞することができました。
エンドロールを見ると、この2本の映画の出演者も、制作するスタッフの方々の人数も大変に多いことがわかります。
その分、大きな画面を通して、確かに、それぞれの作品が伝えたかったメッセージを、私なりに受け止めることができたように思います。
この日の経験を通して、今年は、お正月だけでなく、時々、大きな画面で鑑賞できる映画館で、ゆったりと映画を鑑賞できるようなゆとりを持ちたいと思いました。