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【国立天文台三鷹移転100周年記念チャリティイベント】で開会のあいさつをしました

【国立天文台三鷹移転100周年記念チャリティイベント】で開会のあいさつをしました

1月8日(水)、三鷹市芸術文化センター星のホールで【国立天文台三鷹移転100周年記念チャリティイベント】が開催されました。
主催は、合同会社科学成果普及機構であり、同社の代表社員であり、国立天文台天文情報センター准教授の縣秀彦先生を中心に企画運営されました。
合同会社科学成果普及機構とは、三鷹市と国立天文台職員有志が立ち上げた合同会社で、「科学の研究成果を効果的に活用して広く社会に還元し、科学研究の持続的発展および科学文化による地域の活性化に貢献する」ことを目的に活動しています。

会場に着くと、お隣の席は、国立天文台の第3代台長でいらした海部宣男先生の息子さんである海部健三さんと娘さんでした。
きちんとお話したのは初めてでしたので、三鷹市長当時の海部台長との想い出などを語り合いました。

私は、縣先生に依頼されて、開会の挨拶をお引き受けしました。
お話した内容の要旨は以下のような、三鷹市と国立天文台の協働の歩みです。
●1988年:東京天文台が麻布に設立
●大正時代に三鷹村村長箕輪権衛門を中心に、近隣の地域も一体となって天文台誘致運動
●神社・寺・人家の移転を保障する費用は300人を超す人からの寄付で行われた
●1824年:東京天文台が三鷹に移転
●1988年:国立天文台発足;初代台長古在由秀先生、2代目台長小平桂一先生
●2000年:常時公開開始
●2003年:清原が三鷹市長に就任し、直ちに海部台長と面談し、いくつかの協働の取組みを開始
●2004年:大学共同利用機関自然科学研究機構国立天文台に改組
●2005年:【三鷹ネットワーク大学】設立:「アストロノミー・パブ」「星のソムリエ(星空案内人)」養成     
●2007年から2011年まで「文部科学省科学技術振興調整費<地域再生人材創出拠点形成>」による「科学プロデューサー養成コース」
●2009年:「世界天文年」記念事業、「星と森と絵本の家」開設、「みたか太陽系ウォーク」開始
●2015年:「天文科学情報スペース」開設
○「天文台のあるまち三鷹」から、天文学・宇宙の研究を通して、世界の平和、地球の持続可能性を発信してきたことは有意義
○大正時代の三鷹村の人々の天文台誘致の際の寄付の文化が、現代も息づいていくことは大切なこと

以上のような私のあいさつの後、次のようなプログラムが展開されました。
〇講演1  渡部潤一 国立天文台上席教授 「昨年一台天文ショーとなった紫金山・アトラス彗星を振り返る」
〇講演2  櫻井 隆 国立天文台名誉教授 「太陽の活動と地球への影響:最近の話題」
〇パネルディスカッション「天文台と三鷹市に一言いいたい!」
進行・縣 秀彦さん(合同会社科学成果普及機構)
  ・星のソムリエ・みたか: 宅野喜仁 さん
  ・三鷹市星と森と絵本の家フレンズ: 森 武彦さん
  ・みたか太陽系ウォーク・太陽系サポーター: 富木由美 さん
  ・科学文化形成ユニット修了生:水野もと子さん(参議院議員)
  ・国立天文台施設公開ボランティア: 野澤信之さん
〇記念コンサート
・上の宇宙(うわのそら)クインテット
熊谷真紀さん・青木高志さん・生野正樹さん・田中里奈さん・石川浩之さん

渡部先生、櫻井先生は、私が三鷹市長在任中、それぞれ副台長を務められ、国立天文台の研究や活動を、こどもたちを含む幅広い市民に広く普及してくださいました。
縣先生からの情報によりますと、この日、来場者からは多くのご寄付が寄せられたそうです。
国立天文台の研究と天文学普及の活動が、幅広い市民の皆様の支援で、持続可能なものとなることを願っています。

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