元こども政策担当大臣・総務大臣の野田聖子衆議院議員と対話しました
衆議院議員の野田聖子さんとお久しぶりにお目にかかりました。
野田議員と私の初めての出逢いは、野田議員が1996年、衆議院議員に2度目の当選をされてまもなく【郵政政務次官(当時の名称)】に就任された時です。
私は、当時、大学教員・研究者としてメディア学を研究していました。
野田政務次官は、お昼休みに研究者を講師としてお呼びになり、勉強会をしていました。
その日は、その後東京大学総長をされた濱田純一先生と私が講師を務めました。私は【ニューメディアの台頭と地域メディア】に関する内容についてお話したと記憶しています。
その後、野田議員は1998年7月に、戦後最年少で、しかも女性初の【郵政大臣】に就任されました。
そして、なんと、私はまだいわゆる若手の女性研究者でしたが、【郵政省電気通信審議会委員】に選任され、郵政大臣室で、野田郵政大臣から直接委嘱状を手渡ししていただきました。
そうしたご縁から、その後2003年4月に、私が思いがけず三鷹市長選に挑戦することになった時に、「女性の市長は極めて少ないけれども、自然体で頑張って!」と応援してくださいました。
幸いにも、三鷹市長時代も折々にお目にかかってきました。
2008年内閣府特命担当大臣として、長年消費者行政の充実を提言されてきた経過を踏まえて、2009年に消費者庁を創設されました。
2011年にはご長男を出産されましたが、ご病気や障がいがあることから、今まで以上に、福祉の分野へも実体験を踏まえて取組みを強められてきました。
議員立法として成立した、【児童買春・児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律】【発達障害者支援法】【医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律】などの立法に主導的に参画されてきました
2017年総務大臣、女性活躍、内閣府特命担当大臣(男女共同参画・マイナンバー)に就任された際には、郵政大臣当時と同様に、私が【統計委員会委員】【官民競争入札等監理委員会】の委員を委嘱される際には、委員全員を総務大臣室に招いていただき、委嘱状を手渡ししてくださいました。
2021年内閣府特命担当大臣(地方創生・少子化対策・男女共同参画)女性活躍担当大臣、こども政策担当大臣、孤独・孤立対策担当大臣をされていた時は、まさに、【こども家庭庁】設立の準備をしているときでしたので、私を【こども家庭庁設置法案等準備室】及び【こども家庭庁設立準備室】の【政策参与】に委嘱していただき、こども家庭庁設立の準備活動をご一緒することができました。
最近は、今まで以上に全国を文字通り「東奔西走」されているので、なかなかお目にかかる機会は少ないのですが、新年を迎えてお目にかかったこの日は、昨年12月に、自由民主党【孤独・孤立対策特命委員会委員長】に就任されたことを紹介してくださり、特に、こどもの自殺者数が高止まっている現状や、今後、単身高齢者の増加等、更なる社会環境の変化が見込まれる中で、孤独・孤立対策はとりわけ重要になってくることから、継続的・安定的な孤独・孤立対策がなされるよう取り組みますと決意を語られました。
また、【情報通信戦略調査会長】をおつとめのことから、たとえば、【児童相談所】の相談機能の拡充を図る際に、適切な情報通信メディアの活用も視野に入れて、地域格差を無くしていくことなどの展望を話されました。
そして、ご自身の子育てのご経験を踏まえつつ、【リトルベビーハンドブック】の作成と普及に力を入れて来られた経過をご紹介いただきました。
【リトルベビーハンドブック】とは、一般の母子手帳では、記録しようとしても目盛りがない等の困り事に心を痛めていた【低出生体重児】のご家族が自ら立ち上がり、母子健康手帳を補完する形で作成する動きが始まり、このたび全国47都道府県全てにおいて作成、運用されることになったものです。
野田議員を含めてこのことを成し遂げた保護者や恩賜財団母子愛育会総合母子保健センターはじめ関係者の皆様の【こどもまんなか】のご努力に敬意を表し、感謝いたします。
この日、私からは、【少子長寿社会における「こどもまんなかまちづくり」がひらく多世代参加のまちづくり】と題する寄稿が掲載された2024年10月30日に刊行の『地域開発』最終号を持参して、紹介しました。
執筆者にお知り合いも多くいらしたようで、お話が弾みましたが、「最終号」は残念ですね」とおっしゃいました。本当にその通りです。
帰り際に、2024年11月29日に発行された谷川桜太郎さんが構成され、大和正樹さんがまんがをかかれた『「ひと どまんなか」野田聖子ものがたり』を手渡してくださいました。
これは、ある高校の創立記念式典後の高校生との座談会での、生徒の質問に答える形で、野田議員さんが、26歳で突然周りの人に担がれて県議会議員になってから、これまでのまもなく40年間にわたり、人々が求めることの代弁者として議員活動に取り組んで来られた経過が、具体的なエピソードと共に、まんがでわかりやすく描かれています。
こうして、ご多用の中の短時間の面談でしたが、野田聖子議員の未来志向のパワーに、その日も私は大いなる力をいただきました。
