日本医師会を訪問して、角田副会長・渡辺常任理事と対話しました
文京区本駒込にある【公益社団法人日本医師会】を訪問して、副会長の角田徹先生、常任理事の渡辺弘司先生と面談しました。
応接室には元医師会長の武見太郎先生の肖像画がありました。
角田先生はJR中央線三鷹駅南口で角田外科消化器科医院を開業されています。
いわゆる【かかりつけ医】の取組みをしてくださっているので、私の亡父母、私の家族の主治医です。
私が2003年に三鷹市長に就任した直後に、40代で三鷹市医師会の会長に就任され、2008年には東京都医師会理事に就任されました。
私は三鷹市教育委員には、就任以来、医師会の医師に医院をお願いしてきましたので、前任の秋山千枝子医師が退任されたのちに、角田先生に委員をお願いしました。
先生は大変にご多用の中、引き受けてくださいました。
2015年に東京都医師会の副会長に就任されましたので、残念ながら1期で退任されました。
その後、2020年からコロナ禍を迎えた際には感染症対策のご担当として活躍されました。
私と一部の家族がコロナに感染した際には、幸いほとんど無症状ではありましたが、検査から自宅待機の期間まで、主治医として寄り添っていただき、家族はそれぞれに大変に冷静な対応ができました。
現在は日本医師会の3名の副会長のうちの1人としてご活躍です。
渡辺先生は、広島県呉市で【渡辺小児科循環器科クリニック】を開業されています。
日本学校保健会副会長でもあり、私は、文部科学省【中央教育審議会】の委員をご一緒しています。
また、文部科学省初等中等教育局長・こども家庭庁支援局長から委嘱されている【いじめ防止対策協議会】の委員もご一緒しています。
また、こども家庭庁が進めている母子保健の取組みにも委員として関わっていただいています。
ちなみにお2人とも東京医科大学を卒業されている同窓生でもあります。
こうして、私はお二人それぞれと深いご縁がありますが、両先生とも日本医師会のお仕事でご多忙であり、なかなか、ゆっくりお話しする時間をとれない状況が続いていました。
この日は、会議の合間の時間を割いていただき、おかげさまで、ゆっくりと対話の時をいただきました。
お2人とも開業医でいらっしゃることから、こどもの医療、母子保健、高齢者医療、地域医療をめぐる現状、医学の学問としての視点や進歩を地域医療の現場に適切に生かしていくことの重要性などについて、具体的にお話ししてくださいました。
【医は仁術なり】という格言があります。
これは、「医者は人命を救う博愛の道である」という意味ですが、お2人の医師のお話を伺って、その格言の真意を深く理解できたように思います。
私は、医学部創設から始まり、今は総合大学となっている杏林大学の客員教授を務めています。
そこで、お2人の日本医師会役員との貴重な対話のひとときから、医学を基盤とした、とりわけ地域医療の意義を再確認するとともに、激動する現代社会において、地域医療がその機能を着実に果たしていくためには、社会と国と地域の理解を基盤とした連携の取組みが不可欠であることを確認しました。
私には本当に何もできないかもしれませんが、そのためにできることをしていきたいと思いました。

