(一社)日本経営協会【2024年(第37 回)度地方自治体女性職員交流研究会】で基調講演を担当しました
一般社団法人日本経営協会主催【2024年(第37回)度地方自治体女性職員交流研究会】で基調講演の講師を務めました。
今回の交流研究会のテーマは『エンパシーの向上とキャリアオーナーシップ』ですので、私は講演のテーマを『住民と職員のウェルビーイングの向上をめざして、自治体職員に求められる自律的なキャリア形成と共感力を考える』にしました。
というのは、本交流研究会のテーマを深めるために、自治体女性職員の皆様が、住民と職員のウェルビーイングの向上を目指して、【自律的なキャリア形成】について考えるとともに、職員組織や住民とのコミュニケーションにおける【共感力・エンパシー】を高める意義について考えるきっかけを提供したいと思ったからです。
会場に着くと、担当理事の白石大輔さん、白倉優本部事務局次長が出迎えてくださるとともに、すぐに理事長の引野隆志さんが歓迎してくださいました。
この会場は、昨年夏に移転した新しいビルの住友不動産新宿南口ビル内にある、展望の素晴らしい会議室です。
参加者は、北は北海道の町、南は兵庫県・高知県の市から参加した15名で、入庁まもない方から管理職の方まで多世代です。
交流研究会全体のコーディネーターはキャリアカウンセラーで公認心理師の水野順子さんです。
まずは、交流研究会の進め方を共有したのち、3つのテーブルに分かれた全員の自己紹介から交流がスタートします。
所属や名前に加えて今の正直な気持ちや、交流研究会に期待することを紹介し合います。
その上で、私が担当した基調講演の構成は以下の通りです。
1.自律的なキャリア形成を考える
2.ジェンダーの視点からみた自治体公務員の状況
3.【ウェルビーイング】の概念
4.自治体行政の特徴〜協働と二元代表制
5.【共感力】を培う意義〜共生・協働・自律がうみだす地域のチカラ・組織のチカラ
約50分の講演の後、3名の方から、たとえば次のような率直な感想や質問をいただきました。
〇市長が交代した後に、職員としてどのように対応することが望ましいか?
〇まちづくりを住民主体で進めようとする際、関心のある人、積極的に参加する人だけでなく、無関心の人や参加しない人への働きかけの在り方
〇ライフ・ワーク・バランスを実現するために、特に、【ライフ】の充実のために、講師は趣味などの取組はどうのようにしているか、自治体職員はどのようにしていくべきか
昼食は、それぞれのテーブルで一緒に食べて、交流を深めます。
私は、コーディネーターの水野さん、午後に事例報告をされる浜松市中央区役所区民生活課長の中村美紀さんと豊岡市くらし創造部多様性推進・ジェンダーギャップ対策課長の木内純子さんと一緒に語り合いながら、お弁当を食べました。
3名の方が素晴らしい聞き手だったので、私は市長時代の経験談で講演では話せなかったことなどをお話しし、皆さんもご自身の具体的な経験をお話ししてくださって、この日のテーマとともに、自治体職員ならではの想いを共有し、まさに【共感】し合いました。
これまでコロナ禍で休んだ時期もあったとのことですが、36回目を迎えている【地方自治体女性職員交流研究会】では、このように、異なる自治体から参集した自治体女性職員の皆さんが、講演や事例報告を聴いて、考えて、学ぶだけでなく、グループごとの意見交換や交流を通して、【共感】と【新発見】を通して、まさに、今回のテーマである【自律的なキャリア形成】を支援してきたのではないかと思います。


