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立教大学大学院社会デザイン研究科のアドバイザリーボード会議に出席しました

立教大学大学院社会デザイン研究科のアドバイザリーボード会議に出席しました

JR山手線、東京メトロの池袋駅から徒歩で少し歩いたところに立教大学池袋キャンパスがあります。
私は、2021年4月から立教大学大学院社会デザイン研究科のアドバイザリーボードのメンバーを務めています。

2024年度の会議、池袋キャンパスの【ライフスナイダー館】1階のレセプションルームで開催され、出席しました。
この建物は、教職員の住宅(校宅)として建てられた10棟の洋館のうち、現存している1棟で、1926年から翌年にかけて、当時の立教学院総理(後の総長)であったライフスナイダーの邸宅として建設されものとのことです。

立教大学大学院社会デザイン研究科は、2002年4月に、「非営利・公共分野にかかわる組織の運営・経営人財を排出する日本で初めてのビジネススクール」として設立されました。
現在の本研究科の委員長をされている長(おさ)有紀枝教授は、「私たちが考える【社会デザイン学】とは【多様性に富んだ持続可能な共生社会を創成するために必要な思考と実践に関する学び】とのことです。
そして、「現状維持の社会デザインではなくこうした課題を甲斐悦する点に社会その尾野をデザインしなおそうという知恵と勇気が問われています」と呼びかけています。
昨年の3月までは「21世紀社会デザイン研究科」という名称でしたが、現在は「社会デザイン研究科」として、リスタートされています。
カリキュラムは、社会デザイン学科目群、コミュニティデザイン学科目群、グローバル・リスクガバナンス科目群、社会組織理論科目群で構成されています。
開講形態は【昼夜開講制】で、修了時には修士(社会デザイン学)、博士(社会デザイン学)の学位が認定されます。
通常コースの他に、【MSDAコース】という、英語カリキュラム編成による「公共・社会デザイン学」コースが設置されており、中国、ガーナ、インド、インドネシア、タンザニアやウクライナからの学生が学んでいるとのことです。

この日のアドバイザリーボード会議には、12名の教員と私以外に、以下の3名のボードメンバーが出席しました。
〇阿南久さん(元消費者庁長官・(一社)消費者市民をつくる会代表理事等)
〇谷本有香さん(Forbes JAPAN執行役員Web編集長等)
〇御厨貴さん(東京大学先端研フェロー、東京大学名誉教授等)
議論として、修士学位授与において修士論文以外の「成果物」をどう考えるかや、社会デザイン学のより一層の国際化に向けて必要なことは何かについて、中心に意見交換をしました。

充実した会議の後に、キャンパス内に出店している【日比谷松本楼】のお料理をいただきながら、さらに意見交換を深めました。
私のお隣は、英語カリキュラム編成による「公共・社会デザイン学コース」である【MSDAコース(Master of Social Development and Administration)】をコーディネートされている倉本由紀子教授と、独立行政法人国際協力機構(JICA)の緒方貞子平和開発研究所専任研究員である武藤亜子特任教授でした。
お2人とも、多様な国から来日した学生たちが大学院の学びを通じて、改めてそれぞれの国と出会い、学問や調査研究を通じて交流することが、相互理解と平和への意識醸成の契機となっていることを実感されていることを心強く思います。
そして、前の席は御厨先生と、今年度日本リスク学会の「グッドプラクティス賞」を受賞された長坂俊成教授でした。
御厨先生は「東日本大震災復興構想会議」の議長代理や、復興庁復興推進委員会委員長代理を務められたご経験があることから、長坂先生が現在取り組んでいらっしゃる能登半島地震や大船渡市の山火事等の被災地における適切な避難所対策についての提言について分かち合いました。

御厨先生には、私が三鷹市長在任中の2012年5月に開催した「第33回憲法を記念する市民のつどい」に講師をお願いして、東日本大震災発災後1年を迎えて、『「戦後」が終わり、「災後」が始まる。』をテーマに講演していただいたご縁があります。
阪神淡路大震災30年のこの年度に、アドバイザリーボードメンバーとして再会し、災害対応や防災について、改めて対話することができたことを、大変に有意義なことと受け止めます。

大学院の学びは、大学を卒業した直後の人に開かれているだけでなく、立教大学大学院社会デザイン研究科のように、主として社会人の人々の学ぶ意欲と、学びたい課題に則して、専門性を磨くとともに交流を深めて、それぞれの人生を豊かにするために開かれてもいるのです。
その意義を、深く知るアドバイザリーボード会議となりました。

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