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第61回全国矯正展に参加して、立ち直りを支える更生保護と再犯防止について考える

第61回全国矯正展に参加して、立ち直りを支える更生保護と再犯防止について考える

令和元年5月31日、皇居近くの北の丸公園内にある科学技術館で開催の「第61回全国矯正展(全国刑務所作業製品展示即売会)」を訪問しました。

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私は大学教員時代に法務省「人権擁護審議会」の委員を務めたり、市長就任後も「更生保護のあり方を考える有識者会議」等の委員を務めさせていただいたこともあり、法務事務次官から自宅宛てにご案内状をいただいて出かけたものです。

科学技術館での開催が適切と感じられたのは、全国刑務所作業製品審査会コーナーに展示されている、法務大臣賞やこの事業を共催している公益財団法人矯正協会長賞を受賞している作品が優れていることからです。

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法務大臣賞及び矯正協会長賞を受賞した製品展示

そして、私が特に目を引かれたのは、「少年院・少年鑑別所広報コーナー」の「教育作品・職業指導作品」の展示と、「平成30年度少年院映像表現コンクール」の「自己責任」をテーマとした優秀作品の映像でした。
何らかの理由があって非行に走った少年たちの自省と立ち直りの兆しを感じさせる作品に心を打たれました。

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少年院・少年鑑別所の教育作品・職業指導作品の展示

また、特定非営利活動法人いのちのミュージアムの皆様による、「生命のメッセージ展」にも注目せざるを得ませんでした。
犯罪・事故・いじめ等によって、理不尽に命を奪われた犠牲者が主役のアート展です。

犠牲者一人ひとりの等身大の人型パネルは、その胸元に本人の写真や家族の言葉が貼られており、足元には生きた証である靴が置かれています。
被害者のご遺族の皆様は、犯罪や非行をした人たちに矯正施設で体験を話されてもいます。
展示されている被害者のご遺族のお一人からも、お話を伺うことができました。

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被害者の等身大の人型パネル

私は更生保護女性会のメンバーになって久しいのですが、この催しを通して、改めて「犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ」をめざす「社会を明るくする運動」の意義を再確認しました。

私は徳島刑務所で製作された、深い藍色が魅力の藍染の肩掛けバッグを購入しました。

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