コロナ禍の銀座にて。
取材の仕事で、本当に久しぶりに東京都中央区銀座に行きました。
仕事が終わってすぐに帰路につこうと思っていましたが、ちょうど地下鉄の入り口近くにある文具店「鳩居堂(きゅうきょどう)」に立ち寄りました。
好みの便箋と封筒を買って思い出したのは、このお店の前の地価のことです。
国税庁が7月1日に公表した、相続税や贈与税の算定基準となる2020年分の路線価(1月1日時点)では、東京都中央区銀座5丁目の中央通りの文具店鳩居堂の前は、1㎡あたり4,592万円で、全国で最も高かった場所です。
去年に続いて過去最高額とのことでした。
さて、路線価はその年の1月1日時点の評価であるため、現在進行中のコロナ禍の影響は反映されていません。
報道によれば、国税庁は、全国的には地域によって、コロナ禍の影響で地価が大幅に下落して路線価が地価を大きく上回ることも想定されることから、今後、対象とする地域を調査検討して決めていくとともに、路線価の補正率などを検討していくとのことです。
東京都内に住みながら、私自身はコロナ禍の自粛意識のために、なかなか銀座に足を運ぶこともない日々でしたので、仕事で出向いたのを機会に、路線価のニュースを思い出しながら、鳩居堂前の歩道を、その路線価を少し意識しながら踏みしめてみました。