戦後75周年の今日、三鷹市で平和を想います。
先の大戦では、300万名以上の戦没者がありました。
コロナ禍の中、8月15日の終戦記念日には、日本政府主催の「全国戦没者追悼式 」、東京都主催の「戦没者追悼式 」が、新型コロナウイルス感染症予防の為に、規模を縮小し感染予防をはかって行われます。
三鷹市では毎年この日に「世代を超えて平和を考える日 〜戦没者追悼式並びに平和祈念式典〜」を開催してきましたが、今年は初めて中止です。
私は三鷹市長在任中、三鷹市遺族会、三鷹市原爆被害者の会、多くの市民の皆様と協働して、この戦没者追悼と平和祈念の事業を開催してきました。
現在は何よりも新型コロナウイルス感染症対策が必要と認識していますが、小規模開催ではなく中止とされたことを残念に思います。
例年三鷹市の式典で、三鷹市遺族会の中山和政会長は、遺族を代表して献花を行い、式典において「追悼の言葉」を捧げられて来ました。
そして、遺族会や原爆被害者の会の代表の方、一般市民の方に、戦争や被爆の体験を語っていただいていました。
若い世代の代表として三鷹青年会議所のメンバーに式典の司会をお願いしてきました。
大人の皆様のコーラスや小学生による平和祈念の合唱もしていただいていました。
ロビーでは関係団体のポスター展示や平和図書を展示し、午後には「平和アニメ映画上映会」を開催してきました。
そこで、中山遺族会会長はこれまで、東京都戦没者追悼式 に招待されても、例年は三鷹市の式典を優先されて不参加でいらしたところ、今年は三鷹市の式典が中止なので、東京都の招待に応えて式典に参列されるとのことです。
コロナ禍にあっても、中山さんはじめ遺族の皆様の戦没者追悼の「真心」を伝える為のご決断に敬意を表します。
戦後75周年のこの日、多くの尊い命の犠牲があって、戦後日本の平和が保たれてきたことに、改めて想いを馳せます。
正午に防災行政無線で黙祷の合図がありましたら、戦没者の皆様に深く感謝し、その御霊に心からの哀悼の意を表するとともに、恒久平和を祈念したいと思います。
なお、この式典が毎年行われている三鷹市公会堂では、今日の正午から、三鷹市の外郭団体である公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団主催による落語家の独演会が開かれると広報されています。
財団によれば、「本公演は様々な感染症対策を実施した上で、客席内のソーシャルディスタンスを確保し、開催いたします。チケットは完売しております。なお、当日券はございません。」とのことです。
※写真は去年の三鷹市「世代を超えて平和を考える日 戦没者追悼式並びに平和祈念式典」のものです。