杏林大学で開催の「遠隔授業に関する評価会」に参加しました。
私が客員教授を務めている杏林大学で開催の「遠隔授業に関する評価会」に参加しました。
大瀧純一学長、田中薫IR(institutional research)推進副室長、大学事務部の幹部と一緒に、これまでの新型コロナウイルスに対する大学の対応状況を振り返るとともに、7月から8月にかけて在学生を対象にWeb調査として実施した「遠隔授業に関するアンケート」結果を共有しました。
杏林大学では、オンライン・遠隔授業を開始するにあたり、通信環境や端末が不十分な学生には支援を行うとともに、全学生に一定額の遠隔授業支援金を給付しました。
アンケート調査の多変量解析に基づいて、田中副室長からは、学生の授業満足度と理解度に強い相関があると言う分析を伺いました。
特に、コロナ禍での授業や学生生活に不満のある学生に対しては、しっかりと対応していきたいとの方向性を伺いました。
私は、このように学生の満足度・理解度の実態を中心に置いて、満足度と理解度の相関に注目し、学生の不満を解消するための環境整備に努力したいとの大学の方向性に賛同します。
大瀧純一学長は、「前期は新型コロナウイルス感染症対策として、止むを得ず遠隔授業 が多かった経過があるが、医学部や保健学部においては、実習の必要性から、感染症対策に努めて、実習や対面授業を実施してきた経験もあることから、学生対象のアンケート結果を踏まえ、後期は感染症対策をした対面授業を増やしたい」と話します。
特に1年生と4年生の対面授業を増やすように教員と話し合っていると事です。
そのために、9月1日には「面接授業に備え教職員対象新型コロナ 研修会」も実施済みで、約300人の教職員が熱心に参加しています。
また、国内外への移動を控える必要から、この間、オンラインで中国北京語言大学の短期留学を行いました。産学連携によるオンラインインターンシップも実践しています。
withコロナから、アフターコロナを見通した大学教育の在り方を模索する中で、杏林大学は、アンケート調査だけでなく、直接大学や教職員に届く学生の声を大切にしています。
大瀧学長は、コロナ禍において届けられる学生の声や、アンケート調査から考察できることを最大限生かし、「学生本位の教育を未来志向で検討して、後期の授業はもちろんのこと、来年度以降のカリキュラム編成に反映していきたい」と前向きに語ります。