多摩動物公園開園61周年記念日、動物たちとの出逢い直し
令和元年5月5日の「子どもの日」、二組の娘夫婦と三人の孫と訪ねたのは多摩動物公園。
午前9時前に到着した私たちは、開園を待つ長蛇の列にさすが「子どもの日」と思っていたところ、開園を早めるとのアナウンスに続いて、多摩動物公園長の渡部浩文さんの挨拶を聴くことができました。
というのは、この日は「開園61周年記念日」であったからです。
入園してまもなくの場所で、お客様を着ぐるみの動物たちと一緒に歓迎している渡部園長と会話を交わすことができました。
この4月に三鷹市にご縁が深い「井の頭自然文化園」の園長に就任されたのが、3月まで多摩動物公園の園長でいらした永井清さんであり、その永井さんは、井の頭公園のアジアゾウのはな子が平成28年5月26日に69歳の生涯を閉じたときの園長でいらして、2年振りに自然文化園に復帰されたのでした。
渡部園長は、園内ではライオン園、アフリカ園のサバンナやアジアゾウ舎などの整備中ですが、好天ですのでゆっくりと過ごしてくださいと言ってくださいました。
私は二人の娘が幼児の頃に私の両親と一緒に来て以来の来園ですので、約25年振りとなります。
まさに、動物たちとの出逢い直しです。
あの時も眠っていたコアラは今回も木の上で熟睡中。
チーター、ライオン、キリン、シマウマなど、図鑑でみるとは違う迫力に、孫たちのみならず初めて来園した婿たちもワクワクしている様子。
オランウータンのスカイウォークは、大人のオランウータンが天高く張られたロープを想像通りに円滑に伝ってくれる半面、小さな子どもの方は時折ヒヤヒヤさせるロープ伝いで、上空を見上げる来園者を注目させています。
井の頭自然文化園でアジアゾウのはな子の誕生日を何度もお祝いし、葬儀にも出席した私は、思わず懐かしさでアジアゾウ舎では時間をとってしまいました。
各所にクイズが掲示されていたり、動物たちを身近に、まじかに見ることができる工夫が随所に見られて、以前に来園したときよりも、動物たちに親しく接することができました。
9時過ぎから14時半まで、見晴らし台での昼食をはさんで、高低差のある園内を歩き続けて、歩数は1万4千歩あまり。
とはいえ、多摩動物公園は丘陵にあるために、まさに、哺乳類の動物だけでなく、鳥や昆虫、木々等の植物を含めて生物多様性を実感できました。
途中の整備中の場所については、61年目を迎えている「動物公園」の次世代の在り方を、令和に入って改めて模索するかのうような印象を受けました。
そこで、今後は、身近な井の頭自然文化園と同様に、もっと頻繁に訪れたいと思ったところです。