昨年の秋の叙勲で旭日小綬章を受章した須藤正敏さんを訪ねました。
4月29日、昭和の日に「春の叙勲」が公表されました。
昨年の11月3日文化の日に公表された「秋の叙勲」で 、東京むさし農業協同組合の前会長・ 元代表理事組合長で、東京都農業協同組合中央会の前会長、全国農業協同組合中央会(全中)の前副会長の須藤正敏さん(三鷹市在住)は「旭日小綬章」を受章されました。
同時期に、公益財団法人内田農業振興会から、長年にわたる農業振興における貢献に対して特別感謝状も受けられています。
4月初旬のある日、須藤さんを訪問した際に、勲記及び表彰状を拝見しました。
長年にわたる農業振興におけるご活躍に敬意を表し、心から「おめでとうございます 」と申し上げました。
須藤さんは三鷹市の植木農家で、まちなか農家の代表のお一人です。
私が三鷹市長として初めてお目にかかった18年前は、地元の新川宿町会の会長をされていて、町会主催の運動会、盆踊り大会や敬老会などをリードされてこられました。
その後、須藤さんはJA東京むさしの専務や代表理事組合長を務められました。
JA東京むさしには、私が市長就任の初年度に市議会の承認を経て翌年の平成16(2004)年度に新設した三鷹市立農業公園の指定管理者を引き受けていただいてきました。
そして、「援農ボランティア養成講座」、「農業祭」、「都市農業を育てる市民のつどい」などの都市農業振興の事業を協働してきましたので、JA東京むさしの役員を長年務めて来られた須藤さんとは、これらの事業の責任をご一緒に果たしてきました。
また、須藤さんは更生保護を担う保護司を務めていただいてきました。植木農家としてのお仕事、農協役員としての公務、保護司としてのボランティア活動など幅広いご活動を、奥様はじめご家族の皆様のご理解に支えられて、熱心に取り組んでこられました。
昨年の夏に全中の副会長等の役職の任期を終えられた秋に叙勲を受けられたことは、長年の都市農業振興のご努力が報われたことではないかと拝察します。
とはいえ、叙勲を受けられたのが昨年の11月で、まさにコロナ禍の真っ只中でありました。
昨年「春の叙勲」を受けられた、須藤さんと同じく「まちなか農家」で保護司を務められた星野直治さんは、秋に皇居の見学会に招待されたとのことですが、須藤さんの場合は、現時点では宮中には参内することはできていないとのことです。
こうしたお話を聞くにつけ、一日も早くコロナ禍が解消されて、皆様とご一緒に叙勲を祝福する機会が持たれる日が近いことを願うばかりです。