総務省・経済産業省による「経済センサス-活動調査」が実施されます。
6月1日を期日に総務省・経済産業省による「経済センサス-活動調査」が全国すべての事業所・企業を対象に実施されます。
この調査は統計法に定められた基幹調査で、調査員が配布する調査票にオンライン回答も可能です。
本調査によって事業所数の増減、産業大分類別の雇用者数・売上高等の動向が把握できます。
結果は、GDP(国内総生産)の統計作成の最も重要な基礎資料です。
そして、商店街等の活性化、地域防災計画や交通インフラ整備などの各種政策立案のの基礎資料として活用されます。
結果の速報は2022年5月に、また、結果の確報は2022年9月以降に順次公表予定とのことです。
私が委員を務めている統計委員会では、長引くコロナ禍における調査の実施となることから、可能な限り対象者の負担を減らすとともに、調査員の非対面の取組みが必要なことから、オンラインでの回答をしやすくする条件整備を提案しました。
そして、本調査におけるインターネットを利用したオンライン回答の場合は、対象の事業所・企業には個別にインターネット用IDが配布され、データは不正アクセスから守られる仕組みが整備されました。
そして、情報保護の観点から、回答された調査票は国の施設で厳重に保管されます。
経済センサスについては「令和3年 経済センサス - 活動調査」の広報キャラクターに市川紗椰さん、市川猿之助さん、SHELLYさん、カンニング竹山さんが起用されています。
ホームページでは、市川猿之助 さんはじめ広報キャラクターの皆さんが、動画で経済センサスについてわかりやすくPRしています。
現在、国や自治体の政策はEBPMすなわち「統計データや各種指標など、客観的エビデンス(根拠や証拠)を基にして、政策の決定や実行を効果的・効率的に行うこと」を推進しています。
長引くコロナ禍にあって、ほとんどの企業・事業所は従来には経験したことがない困難な状況で事業を展開していると拝察します。
その実態を正確に経済センサスで把握することで、今後の国や自治体の適切な政策に結びつくことが極めて重要です。
事業所、企業で働く皆様のみならず、多くの皆様に経済センサス・活動調査への関心を持っていただくことをお願いします。