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8月の記憶

8月の記憶

今年も8月に入りました。

8月6日は広島の被爆の日。
8月9日は長崎の被爆の日。
8月15日は第二次世界大戦の終戦の日。
76年前の昭和20(1945)年8月の出来事を決して忘れてはいけません。

7月31日付け読売新聞朝刊に、同紙と広島大学平和センターが共同実施した広島市及び長崎市の「被爆の証言者(語り部)」対象アンケート調査が紹介されました。
本調査では、自身の被爆体験を語れる人が減っていく中にあって、いずれ訪れる「被爆者なき時代」への不安について、約8割の方が「ある」と答えています。
具体的には「核兵器の恐ろしさや非人道性が忘れ去られる」との回答が57人と最も多く、「再び核兵器が戦争で使われる」が42人、「核廃絶を求める被爆者運動の灯が消える」が30人と続いています。

長引くコロナ禍で、広島市や長崎市を訪問する人が、修学旅行や平和学習等で訪れる学生、児童・生徒を含めて激減しているとのことです。
そこで、被爆の実相を伝える語り部の活動もほとんどできないとのことです。
語り部の皆様は、語りたくても語れない現状に、焦る気持ちが次第に高まっていることでしょう。

東京都原爆被害者の会である一般社団法人「東友会」の前会長で、三鷹市原爆被害者の会(三友会)の会長の大岩さんと電話で話しました。
大岩さんは、「三鷹市役所では、市役所庁舎1階で、平和展『ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間展』を8月2日から31日迄展示しています。コロナ禍の前ならば、三友会のメンバーが交代で語り部として説明していました。けれども、被爆者は高齢で基礎疾患のある人がほとんどなのて、今年は感染症対策のために説明はしないことにしました。本当に残念です。」とさびしそうです。

被爆者の平均年齢は83.94歳とのことです。
8月を迎えて、広島、長崎の記憶を決して忘れずに、被爆者の皆様、私たちの核廃絶の祈りが届きますように、心から願います。

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