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文部科学省中央教育審議会第112回生涯学習分科会のオンライン会議に分科会長として参加しました。

文部科学省中央教育審議会第112回生涯学習分科会のオンライン会議に分科会長として参加しました。

8月25日(水)、文部科学省中央教育審議会第112回生涯学習分科会のオンライン会議に分科会長として参加しました。

今期、第11期の分科会では、前期から引き継いでいる課題を踏まえつつ、今期の委員の問題意識を反映して、以下の3点を検討課題とすることを共有して審議を深めています。

1.デジタル社会における急激な社会の変化の中で生涯学習・社会教育が重点的 に果たすべき役割は何か。

●取りこぼしのない社会を実現するために注目すべき人々
●デジタル・ディバイド解消のためにどのような取組が必要で、生涯学習・社会教育施設に期待されることは何か

2.これからの生き方を豊かなものにしていくために、学校教育を終えた若者が自ら学ぶ必要があるリテラシー・スキルと有効な育成方策について。

●今後も社会で活躍していくために必要なリテラシー・スキル(創造性など)
●学びの必要性を認識していない人々を学びに向ける動機づけ、仕組み

3.持続可能な地域社会を形成・維持していくために、生涯学習・社会教育が貢献できることは何か。

●特に高齢化が進む地域社会(基礎自治体の中心部を想定)において必要とされる社会システム
●社会の閉塞感や活動の制約が増す中で、生涯学習・社会教育関係者の果たすべき役割

そこで、この日は、名古屋大学教授の辻浩委員に「総合教育政策として生涯学習を発展させるために」と題して発表していただきました。
次に、 まちの保育園・こども園代表松本理寿輝委員に「社会のウェルビーイングの拠点としての園・学校」について発表していただきました。

その後、お二人の発表を踏まえて、意見交換をしました。

・不登校・貧困など困難のある子ども・若者と生涯学習
・障がいのある子ども・若者の学びを保障する生涯学習
・職業能力を高める学び、就労の継続を支える生涯学習
・学びの多世代ネットワーク
・学校教育と生涯学習・社会教育の連携の意義と在り方
・デジタル時代の高齢者のリテラシー学習機会の意義
・青少年がSNSやYouTubeだけに固執しないリテラシーの在り方
・誰一人取り残さない、すべての人のための生涯学習・社会教育を実現する社会とは・・・

などなど、多様な意見が発表されました。

最近は、長引くコロナ禍、大雨洪水被害等の気象変動や地震による災害対策の必要性が高まるとともに、若年者の自殺者が増加する状況にあり、単身者や高齢者、障がい者が孤立するおそれもあります。
そこで、地域社会では、多様性を尊重しつつ、ますます相互に「命を守る」学びの在り方が課題であることが共有されました。
今後の審議の深まりにご注目ください。

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