にっぽん子ども子育て応援団結成13周年記念フォーラムに参加しました。
- 2022/05/23
- 審議会・委員会等
- こども家庭庁, にっぽん子ども子育て応援団
にっぽん子ども子育て応援団結成13周年記念フォーラムに企画委員として参加し、開会の挨拶をしました。
本フォーラムは、衆議院において内閣提出の「こども家庭庁設置法案」と「こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律案」及び加藤勝信衆議院議員他議員提出の「こども基本法案」が可決され、現在は参議院での審議が開始されている現在、 「全ての子どもが健全に生まれ育つ権利を守る環境整備」をテーマに開催しました。
にっぽん子ども子育て応援団は、
「こども家庭庁創設に向けた法整備の審議が進む今だからこそ、言いたい! これから生まれる、あるいは、すでに育ちゆく全てのこどもの「健全に生まれ、育つ」権利を守る環境整備を、妊娠、出産、育児を社会全体で寿ぎ、大歓迎する社会の実現を」
というメッセージを掲げているのです。
そこで、本フォーラムでは、最初に、行政レクチャーとして、内閣官房こども家庭庁設置法案等準備室 内閣審議官の長田浩志さんから、「こども家庭庁設置関連法案について」ご報告をいただきました。
長田さんのご報告により法案についての正しい理解をもとに、こども基本法の理念が実現し、こども家庭庁の取組みが真に「こどもまんなか」の取組みを進めることができることを願って、フォーラムの第1部と第2部を企画しました。
第1部では、 全ての子どもが「健全に生まれ育つ」権利を守る環境整備を考えるために、「今、言いたい! ここが足りない、至らない」をテーマに、私と同じく企画委員の津田塾大学客員教授村木厚子さんがコーディネーターを務めました。
ご報告していただいたパネリストは以下の4名の方々です。
○NPO法人ピッコラーレ代表理事中島かおりさん
「にんしん」をきっかけに、誰もが孤⽴することなく⾃由に幸せに⽣きていける社会 へ〜 妊娠葛藤相談窓⼝「にんしんSOS東京」・若年妊婦の居場所「ぴさら」の現場から 〜」
○北里大学医学部公衆衛生学講師可知悠子さん
「⼦どもの成育環境格差〜妊娠期から乳幼児期に着⽬して〜」
○認定NPО法人フリースペースたまりば理事長西野博之さん
「⼦どもの孤⽴・若者育成」
○一般社団法人ゆめさぽ代表理事田中れいかさん
「社会的養護のこどもたち」
4名のパネリストの皆様から、こども政策の中に含めるべき若年妊婦をめぐる諸課題、生育環境に存在する所得格差や地域格差を解消する必要性、こどものいじめ、不登校、引きこもりは「困った子」ではなく「困ってる子」であることの認識とこどもの真意を発見する必要性、養護施設を退所したのこどもたちが直面する課題の連鎖、言わば「お先真っ暗ループ」の存在など、こどもをめぐる真相を洞察する多様な視点を与えられました。
第二部は各政党の皆様に「子ども政策 我が政党が力を入れる政策と財源についての考え方」について報告していただきました。
登壇者は
○自民党 加藤信勝衆議院議員
○公明党 古屋範子衆議院議員
○立憲民主党 岡本あき子衆議院議員
○日本共産党 塩川哲也衆議院議員
○国民民主党 大塚耕平参議院
○社民党からはメッセージ
各政党の政策にはもちろんそれぞれの特徴や重点がありますが、「こどもまんなか」「こども中心」の理念は共有され、児童の権利条約の4原則をしっかりと実現していく方針は一致しているように受け止めました。
そして、各議員はこども政策のための財源確保と増額の必要性を力説され、それぞれに具体的な確保策も表明され、大変に心強く受け止めました。
本フォーラムを通して、これからも、こどもたちの権利保障を真ん中に、その実現を図るためには、政治、行政、多様な関係団体が出会い、交流し、相互に理解し、それぞれの役割を果たしていくためのプラットフォームが必要であると改めて思いました。
なお、パネリストの写真はにっぽん子ども子育て応援団提供です。