元気創造プラザで新型コロナウイルスワクチン4回目の接種を受けました。
新型コロナウイルスワクチン4回目の接種を受けました。
接種場所は前回と引き続いて、三鷹市の集団接種会場である中央防災公園元気創造プラザ地下2階のサブアリーナです。
この施設は私が三鷹市長在任中に取り組んだ総合スポーツセンターを含む複合施設です。
長引くコロナ禍は想定外でしたが、本施設をつくってよかったとつくづく思います。
私が2003年春、三鷹市長に就任直後に知ったのは、市役所東側の東京多摩青果株式会社が国立市への移転するという計画でした。
その三鷹市場はおおよそ2.0ヘクタールあります。
新米市長の私は考えました。市役所隣地の広い土地を市民の皆様のサービス向上のために活用すべきであると。
そこで、当時の社長さんに市長自らその趣旨を説明して、そのための検討の時間をいただきたいと願い出ました。
同時に、庁内あげて活用の方向性と財源確保の検討を強力に推進しました。
社長さんは、民間企業ではあるけれども、長らく市役所の隣で営業してきたご縁があり、公益的な事業に活用することは望ましいので、期限はありますが、しばらくは待ちましょうと言ってくださいました。
そこで幅広い調査研究の結果、三鷹市として望ましい方向性として発見したのが、独立行政法人都市再生機構の「防災公園街区整備事業」の枠組みでした。
住宅都市三鷹にとって防災機能の向上は重要な責務であり、この枠組みは、土地の購入や整備事業の一部に国庫補助金を活用できるものであり、市として財政負担の軽減を図ることができるものでした。
こうして、「防災公園」として防災情報センター機能を充実し、災害時には一時避難場所としての機能を確保するとともに、防災公園下部には「総合スポーツセンター」を整備し、併せて耐震性に課題のある公共施設を集約した「元気創造プラザ」を一体的に整備することができたのです。
当時、災害として想定していたのは地震や風水害であり、感染症としては新型インフルエンザを想定して、2階の総合保健センターには「陰圧室」を整備して、専用のエレベーターも設置しました。
けれども、新型コロナウイルスのパンデミックについては当然ながら想定しておりませんでした。
ところが、私が市長退任後1年足らずでコロナ禍に直面する事態となり、この2年間、安全で一定の広さのある「元気創造プラザ」にワクチンの接種会場機能を確保することができたことは、本当に良かったと思います。
「元気創造プラザ」の玄関の右側に、『定礎 平成29(2017)年3月 三鷹市』の文字が刻まれています。
実は、これは私が書いた文字です。
当時の担当部長が、「一般的には定礎の文字の下に市長の名前を書きますが、いかがしますか?」と問われた時、私は、
「この施設は市長一人で成し遂げた施設ではないし、名前は刻まなくて結構です。」と申しました。すると、その部長はこう続けました。
「わかりました。それでは、この施設整備の責任者として定礎の文字を書くと言うのはいかがでしょうか?」
なるほどと思った私は、定礎の文字を書かせてもらいました。
ワクチン接種の帰りにその定礎の文字を久しぶりに見て、この大事業実現までの過程を思い出し、改めて、東京多摩青果株式会社の皆様のご理解、議会はじめ市民の皆様のご理解を得て、本事業を実施することができて本当に良かったと強く思いました。