日本経済団体連合会副会長の渡邉光一郎さんと対話しました。
先日、文部科学省中央教育審議会の会長で、第一生命ホールディングス代表取締役会長・日本経済団体連合会副会長の渡邉光一郎さんと対話しました。
ふだんはオンライン会議がもっぱらですので、本当にお久しぶりの対面での会話の機会をいただきました。
私は中央教育審議会の「生涯学習分科会」の分科会長を務めているとともに、渡邉さんが部会長をされている「教育振興基本計画特別部会」の副部会長を務めています。
当日は、「生涯学習分科会」の審議の経過を報告するとともに、これから益々審議が本格化する「教育振興基本計画特別部会」について、これまでの部会で導入されている2つテーマごとに委員が分かれて審議する方法の意義などについてお話ししました。
渡邉会長も、今回の特別部会では、会議の後半はテーマごとに2つグループに分けて、比較的少人数で意見交換することによって、審議すべき課題についての検討が大変に深まっていると受け止めていらっしゃいます。
渡邉会長は総会でも、特別部会でも、委員の皆様の意見を真剣に傾聴されて、1つひとつの意見を丁寧に受け止めて会議を進行されています。
その誠実で温かな会議の進め方に感謝を申しますと、
「私以外の中教審の委員の皆様は教育学者、校長、教育長、NPOや民間企業など幅広い分野での教育関係者ばかりです。そうした委員の皆様に比べれば教育の非専門家と言える私は、特に皆様のご意見を傾聴して、学びながら、国民の視点に立ってよりよい教育制度の構築に貢献したいと臨んでいるのです。」と語られます。
私は、渡邉会長の謙虚さと、こどもを含む幅広い国民の視点に立って重要な審議会の会長としての責任を真剣に果たされようとしているお気持ちに感動し、尊敬の気持ちを新たにしました。
そして、「誰一人も取り残さない」、全ての人の「ウェルビーイング」の実現に向けた教育の保障と充実の必要性を語り合い、その意義を確認し、共有しました。
私は、渡邉会長との対話を通して、改めて中教審の委員として、分科会長として、副部会長として、国民本位の学校教育や生涯学習に関する審議に全力を尽くしたいとの想いを強くしました。