東京富士美術館 「ルネ・ユイグのまなざし フランス絵画の精華ー大様式の形成と変容ー」を鑑賞しました。
穏やかな小春日和の12/12 、東京富士美術館 「ルネ・ユイグのまなざし フランス絵画の精華ー大様式の形成と変容ー」を鑑賞しました。
1983年、当美術館の名誉館長に就任した、20世紀を代表する美術史家の1人であるユイグの視点から、古典主義、ロマン主義から印象派までの絵画が結集しています。
たとえば、ジャン・アントワーヌ・ヴァトー の「ヴェネチアの宴」は白いドレスの女性と男性の微妙な想いを感じます。
ベルリン国立絵画館、ヴェルサイユ宮殿美術館、大英博物館、ルーヴル美術館をはじめ世界各国から集められた100点以上のフランス絵画の中で、特に注目したのは、エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ルブランという女性の画家の絵でした。
彼女はマリー・アントワネットに気に入られた肖像画家とのことですが、1783年に王立美術アカデミーに歴史画家の分野で、数少ない女性の画家として入会しました。
エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン の描いたマリー・アントワネットの友人
本展覧会のポスターにも紹介されているとともに、館内でも撮影許可されていた、マリー・アントワネットの友人と言われる女性の肖像画は彼女の代表作のようで、赤い頬に生気を感じ、一瞬にして18世紀のフランスに入り込んだ気持ちがしました。