こども家庭庁設立準備室と全国知事会長の対話に同行しました。
こども家庭庁設立準備室の渡辺室長、小宮次長、長田審議官、岩﨑企画官と共に、全国知事会長の鳥取県平井伸治知事を都道府県会館に訪問し面談しました。
こども家庭庁は、担当大臣と全国知事会、全国市長会、全国町村会の代表者との協議、国の担当者と自治体の担当者との実務的な協議の場の設定を構想し準備しています。
平井知事会長は、もちろんこうした取り組みに賛意を表されました。
どの政策にも国と地方自治体の協議は不可欠ですが、他にも、平井知事会長がこども家庭庁との対話を重視するにはこれまでの実践による想いもあるそうです。
もちろん、全国知事会は折々にこども子育て施策について提言してきましたので、こども家庭庁の設立を歓迎し、今後のこども政策に係る国と地方の連携促進に力を尽くしたいと語ります。
そして、平井知事会長は平成2(2014)年に、「日本創生のための将来世代応援知事同盟」の発起人の1人として取り組んで来られたことから、その取り組みからもこども家庭庁の設立に期待するものがあるとのことです。
「日本創生のための将来世代応援知事同盟」とは、独自の発想と実行力を持ち、人口減少社会に立ち向かうトップランナーを目指す知事が同盟し、地方創生のため行動することをコンセプトにしています。
具体的には、【女性・若者支援】として、女性や若者など多様な人材が地方で活躍できる社会づくり、【子育て支援】として「結婚」から「子育て」まで切れ目ない支援のあり方を進めようとしています。
推進体制としては、実践テーマごとに検討チームを編成し、施策を検討すること、国への提言等を取りまとめること、具体的な法改正を含む制度改正等を国に対し提案することを掲げています。
また、共同事業として、同盟サミットの開催(加盟県知事が結集し、同盟の取組・成果を深化)、同盟専用ホームページによる情報発信、企業表彰(子育て応援企業表彰)を実施しています。
平井知事会長は「私は最初の5人の発起人(チャーター・メンバー)なのですが、今は22の県知事によって構成されているんですよ。結構、大きな組織になりました。この活動を含めて、今後はこども家庭庁が知事会とのこども・若者政策に関する対話と連携のパートナーになるんですね。」と笑顔です。
お会いして名刺交換をするとき、平井知事会長は「清原さん、お久しぶりですね。」と言ってくださいました。
実は私は、三鷹市長就任直後に職員研修の講師として鳥取県を訪問した際、当時は副知事であった平井知事会長に大変に温かくご対応いただいたことがあるのです。
その後、鳥取県知事に就任されてからは、なかなかお目にかかる機会がありませんでしたが、郵政民営化委員会委員を務めていた当時、現地視察で伺ったのが鳥取県の郵便局であり、鳥取市長と鳥取県知事にもヒアリングをさせて頂くこととなり、平井知事を公邸に訪問してゆっくり対話することができました。
新型コロナウイルス感染症対策、物価高、災害多発など、全国知事会には難題が多いことから、東京に来られている間は大変に多くの日程をこなさなければならない平井知事会長ですが、当日もユーモアあふれる会話で、私たちを前向きにしてくださいました。
短時間の対話でしたが、今後創設されるこども家庭庁と自治体の連携の促進の可能性を感じました。