LEADING Asia フォーラムを訪問しました。
先日、政策研究大学院大学より、JICAとの協働による「LEADING Asia フォーラム」に招待され訪問しました。
私は三鷹市長在職中に、アジア諸国のリーダーである受講者の現地視察を受け入れるとともに、三鷹市の民学産公の協働をはじめとする市政について、当大学で講義をした経験があります。
これらの協働の経験から招待を受けたものです。
フォーラムでは、野中郁次郎一橋大学名誉教授・一橋ビジネススクール教授による特別講演を拝聴しました。
野中先生は知識経営・知識創造理論の生みの親であり、当日も特に、組織やプロセスを小さな規模に分割し、顧客や市場からのフィードバックを生かし、チームとして進めていく「スクラム」の手法を紹介されました。
これは、最近では、ICT 分野をはじめとする顧客開発、組織マネジメント、製品開発に有効な取り組みであり、デザイン思考などイノベーション(技術革新)を継続的に生み出すことが検証されています。
野中先生は、ご著書や日本学術会議の機関紙などで、三鷹市の市民協働の事例を紹介されており、これまで私も取材を受けたことがありました。
野中先生の知識経営についての講義を熱心に聴講するアジアのリーダーの受講者とご一緒に、私もラグビーワールドカップ2019の年だからこそ、ワンチームをもたらすスクラムの意義に共感しながら拝聴しました。
「私は80代半ばでも生涯現役ですよ」と言われる野中先生のご許可をいただき、講演の写真を撮らせていただきました。
時折立って、颯爽と語る野中先生を見つめる受講者の瞳はキラキラ輝いているように感じました。