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文部科学省中央教育審議会教育振興基本計画特別部会に参加しました。

文部科学省中央教育審議会教育振興基本計画特別部会に参加しました。

文部科学省中央教育審議会教育振興基本計画特別部会(オンライン会議)に参加しました。

今回は会議の前半において、「日本型ウェルビーイングについて」と「教育DXの3段階とデジタルとリアルの最適な組合せについて」の2つのテーマ別グループに分かれて議論しました。
私は後者の「デジタルとリアルの最適な組み合わせについて」のグループに参加しました。
教科ごとに学び方・教え方にデジタルとリアルの最適な組み合わせがあるでしょうし、教科を越えた総合的な視点での最適な組み合わせがあるかもしれないこと、対面や野外でのアクティブ・ラーニングで、タブレットを利用している事例など、総合的な視点でのバランスの捉え方が有意義であると話しました。
また、GIGAスクールの取り組みが進む中にあって、実体験は益々重要となっており、農業体験、職業体験、野外教室や修学旅行の意義についても発言しました。

前半の議論を踏まえつつ、後半はこれまでの部会審議を踏まえた「次期教育振興基本計画の策定に向けた基本的な考え方(素案)」についての審議が行われました。
私は、素案の「0.次期教育振興基本計画のコンセプト 」の中に説明されている次の部分が重要であるとの認識を発言しました。すなわち、
「誰一人取り残さず、すべての人の可能性を引き出すための教育の実現に向けて、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、学習者(学修者)主体の学び等 の充実を図り、日本型ウェルビーイングの概念整理を踏まえた上で、多様な個人 のウェルビーイングの実現を目指す。また、共生社会の実現・地域コミュニティ の再構築に向けて、個人と社会のウェルビーイングの実現をつなぐ学校や社会教 育施設の役割・機能を重視する。」との記述です。

そして、「II.今後の教育政策に関する基本的な方針」として提示されている以下の5 つの基本的な方針、すなわち、

①日本型ウェルビーイングの向上・共生社会の実現に向けた教育の推進
②社会の持続的な発展を生み出す人材の育成
③地域や家庭で共に学び支え合う社会の実現に向けた教育の推進
④教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進
⑤計画の実効性確保のための基盤整備・対話

各項目は、相互に密接な関連性を持っているとともに、特に、①③を推進するためにも、②④⑤は、未来に向けて重要な教育の基盤であると話しました。

中でも、⑤が「計画の実効性確保のための基盤整備・対話」というように「対話」という言葉が入っていることは重要と申しました。
この「対話」は次期教育振興基本計画の重要なキーワードであり、計画の理念・目標を果たすためには、特に、児童・生徒・学生・教員などのステークホルダーとの「対話」はもちろんのこと、文部科学省と、来年創設されるこども家庭庁を含む他の府省庁、自治体、各教育委員会や教育関係団体との「対話」の充実によって、多様な教育ニーズの充足を図られるのではないかと発言しました。

当日の会議には今までと同様に、多くの傍聴者がYouTubeでの配信を視聴されました。
引き続き、ぜひ、もっと多くの皆様に特別部会の審議についてご注目いただきたいと思います。

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