日本防火・防災協会発行の『地域防災』誌第50号の座談会に参加しました。
(一財)日本防火・防災協会が隔月で発行している『地域防災』誌が第50号を迎えた記念号が刊行され、松本剛明総務大臣、谷公一内閣府特命担当大臣(防災)が祝辞を寄稿しています。
全国消防長会会長で東京消防庁の吉田義実消防総監、神戸大学名誉教授の宮﨑益輝先生らが論説を寄稿しています。
先日の日本防火・防災協会の理事会では、吉田消防総監が理事として初めて出席されお目にかかりました。名刺には「関東大震災100年 幾多の災害を乗り越えてきた東京 備えよう明日の防災」とあります。吉田総監は「記念の年に消防総監に就任して身の引き締まる思いで毎日過ごしています」と挨拶されました。
私は記念号の記念座談会に参加しました。参加者は以下の通りです(敬称略・50音順)。
〇一丸 孝博:気仙沼市立階上中学校校長
〇岩崎 正朔:香川県かがわ自主ぼう連絡協議会会長
〇清原 慶子:前三鷹市長・杏林大学客員教授
〇千葉 とき子:岩手県婦人消防連絡協議会会長
〇松浦 嘉昭:公益財団法人島根県消防協会会長
〇山﨑 登:国士舘大学防災・救急救助総合研究所教授
〇司会:髙尾 和彦:一般財団法人日本防火・防災協会理事長
参加者の松浦さんによる消防団、千葉さんによる女性防火クラブ、一丸さんによる少年消防クラブ、岩﨑さんによる自主防災組織の現状と課題についてのご紹介を踏まえて、山碕さんはNHKの自然災害関係の記者及び解説委員の経験を踏まえて、私は三鷹市長としての経験を踏まえて、地域防災に関する課題等をお話ししました。
その後、人財確保、防火防災関係団体相互の連携について議論を深めました。
最後に、今後の地域防災の展望として、私は、地域防災における多様な主体の参画の重要性、特に女性とこども・若者の参画の重要性についてお話ししました。
『地域防災』誌は、2013年に議員立法によって成立した『消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律』の施行を契機に、その法律の趣旨を地域で具体化するための一助になればということで、平成2015年4月に創刊されました。
有識者の論説は47名から、省庁や自治体の施策については170件の報告、「北から南から」と題する地域の実践報告は307件を数えます。
今年は関東大震災から100年の節目です。まさに、「自助・共助・公助」による地域防災力の向上が不可欠です。
私は『地域防災』第50号に参画できたことを幸いに思うとともに、(一財)日本防火・防災協会の理事としての責任感を新たにしています。