東日本大震災の被災地福島県相馬市を訪問(1)
命を守る公共施設の「廊下の広さ」
5月22日から23日まで、福島県相馬市を訪問しました。
相馬市の立谷秀清市長は、昨年の6月から全国市長会の会長を務めていらっしゃり、私が特命副会長として「子ども子育て支援施策」を中心にお支えしてきた方です。
それ以前の2016年6月から2018年6月までは、お互いに副会長同士として政策研究や国への要請行動をご一緒してきました。
今回は、三鷹市長退任のあいさつと共に、東日本大震災の被災地である相馬市を視察させていただきたいと訪問したのでした。
まず、相馬市の立谷市長を表敬訪問したのは、東日本大震災後の2014年9月から建設が開始され、2016年10月に竣工した相馬市庁舎です。
旧庁舎で業務を継続する中で、現市庁舎は旧市民会館跡地に建設され、鉄筋コンクリート造り地上4階建て、延べ床面積が9,534.17㎡であり、市立中村第一小学校や相馬スポーツアリーナ、相馬市民会館などの公共施設と同様、和風建築をイメージした外観が特徴です。
建物は、東日本大震災の際の経験と教訓を生かしています。高い建物ではなく、4階建てです。
そして、市庁舎の廊下のみならず、隣接の市立中村第一小学校の木造校舎や復興長屋住宅を訪問しましたところ、廊下は一般的な施設よりも幅員が広かったことが印象的です。
地震の発生などのいざという時に、市民の皆様にとっては市庁舎の廊下も、小学校の廊下も、復興長屋の廊下も、安全を確保した快適な居場所とすることができる幅員の広さではないかと感じました。
廊下も含めて、ゆとりがある公共施設を視察して、市民の皆様の自助・共助のとりくみを保障するために、公助の拠点の在り方のヒントを得たように思います。