一般社団法人行政情報システム研究所の理事会に出席しました
東京工科大学メディア学部教授をしていた1999年から三鷹市長在任中を含め今まで一貫して理事を務めている一般社団法人 行政情報システム研究所(AIS)の理事会に出席しました。
AISは、日本のデジタル・ガバメント(電子政府)の実現に向けた諸方策の具体化及び行政情報システムの整備・運用・利用の促進に的確に貢献するために、各種事業を実施している団体です。
日本のデジタル化は、国際競争力の強化及び国民の利便性の向 上に資するとともに、急速な少子長寿社会の進展への対応等、直面する課題を解決する上で極めて重要な国家目標となっています。
世界的にも取組が進むデジタル・ガバメントについては、国と自治体が自ら担う行政サービスについて、デジタル技術やデータを活用して、利用者目線に立って改革するなど、その推進と実現は社会全体のデジタル化を進める上で重要な役割を担っています。
AISは、行政の情報化、デジタル・ ガバメントを推進する専門機関として、その実現に向けた諸方策の具体化及び行政情報システムの整備、運用、改善に的確に貢献するという期待に応えて、行政機関と企業、社会一般との接点に位置する一般社団法人として努めています。
デジタル・ガバメントの実現及びこれに伴 う社会のデジタル化、発展等に貢献するため、具体的には調査研究事業、普及啓発事業、情報通信事業などの各種事業を展開しています。
たとえば、2023年度のシステム関係事業としては下記が予定されています。
1.政府認証認証基盤事業
○第5期政府認証基(GPKI)のブリッジ認証局及び政府共用認証局の監理・運用
○PDF文書、XML文書に対する電子署名の付与・検証を行うための機能拡張対応
○新たな暗号方式に対応した新官職認証局の構築、など。
2.情報通信事業
○政府共通ネットワークの監理・運用
○新府省間ネットワーク(GSS)への移行に係る支援・対応・業務、など
○総合行政ネットワーク(LGWAN)相互接続システムの監理・運用
3.その他、デジタルガバメントへの取組み状況を踏まえた新規事業への対応
これらのデジタル・ガバメントの取組みは、何よりと不正なアクセスを防ぎ、改ざんされないような高度のセキュリティ確保が求められる重要な役割です。
理事会当日は桜 の満開の日となり、皇居のお堀にも桜の花びらが浮かび美しい春の訪れが感じられ、理事各位からそれぞれの視点からの発言があり、2023年度の事業計画について前向きな展望が広がる会議となりました。
そこで、今年度から理事長を務められている元総務省総務審議官で、その後中央大学教授として行政改革推進会議の委員等を務められてきた畠中誠二郎さんも、2023年度のAISの着実な運営に決意を新たにされていました。