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日本学術会議第一部主催公開シンポジウム 「公的統計問題を学術の視点から考える」を聴講しました。

日本学術会議第一部主催公開シンポジウム 「公的統計問題を学術の視点から考える」を聴講しました。

日本学術会議講堂で開催された日本学術会議第一部主催公開シンポジウム 「公的統計問題を学術の視点から考える」を聴講しました。

学術会議第一部会経済学委員長であり総務省統計委員会委員長の北村行伸先生の進行で、前半は、統計学・経済学・社会学・政治学 の分野から1人ずつの研究者が、それぞれの視点による厚生労働省毎月勤労統計不適切処理問題の原因分析と再発防止等についての考察を報告され、傾聴しました。
後半は、コメンテーターとして、統計学の美添泰人先生と、経済学がご専門で統計委員会の前委員長の西村清彦先生が参加されて討議が行われました。

西村先生は、統計委員会委員長当時の昨年末、統計改革を進める上で経済統計の正確さを吟味する過程で、毎月勤労統計の標本抽出とデータ復元における不適処理を発見した経過を話されました。
そして「学問が社会インフラであると同様に、統計もまた社会インフラであり、だからこそ学術的にも適切な #公的統計 と #民間統計 との望ましい連携が益々必要である」と語りました。

本シンポジウムを通じて、毎月勤労統計事案を契機に他の公的統計を調査したところ、他には深刻な不適切事案はなかったことが明らかになったことが共有され、今後の再発防止と統計の品質向上の為には、学術分野での公的統計の更なる活用の有効性が示唆されました。
そして、公的統計の質の確保の為には政府に統計の専門人財が不可欠であると共に、国民にも初等教育段階から「常識としての統計に関する知識と倫理」を身につける機会が必要との問題提起が共有されました。

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