日本防火防災協会の理事会で総務省佐藤地域防災室長のお話を聴きました
先日、私が理事を務めている一般財団法人日本防火・防災協会の理事会が開催され、来賓の総務省消防庁長官代理である国民保護・防災部地域防災室長の佐藤茂宗さんは挨拶の中で、2月上旬に発生したトルコ地震では74名の国際消防協力隊員と4頭の災害救助犬を派遣して支援したことを紹介されました。
とても厳しい現場であったとの報告だそうです。
国内でも地震、水害等の災害が多発する状況にあって、消防庁では、自主防災組織活性化事業を立ち上げているとのことです。
具体的には
①自主防災組織等の取組への支援
②消防団・自主防災組織等の連携支援事業
③自主防災組織等のリーダー育成・連携促進支援事業
を強化しているそうです。
つまり、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律に規定されている、地区防災計画を策定した地区に定めるべき具体的事業計画に基づく取組や、消防団、自主防災組織、女性防火クラブ又は少年消防クラブが、組織の枠を超え、他の防災組織等と連携して行う防災活動の促進を図る目的を募集して、消防庁が「委託事業」として採択して「委託金」の支出を行うものです。
これまでの事例はホームページに公表されています。
今日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝戦に臨んだ日本チームは、素晴らしい若々しく才能豊かな投手陣が4人継投しました。
そして、8回表には本来先発投手のダルビッシュ有選手、9回表には、同じく原則として先発投手の大谷翔平選手が6人目のクローザー投手として、打者としての活躍で泥のついたユニホームで登板しました。
野球はホームランはじめ打撃による攻撃が得点には必要で魅力的ではありますが、同時に相手チームの強力な打撃に抗する投手の投球や守備の力が魅力です。
消防・防災、災害対策は、野球のように総合力が求められているのであり、攻撃だけでなく守備の力が不可欠であると思います。
災害は忘れた頃にやってくると言われますが、直接の被災地のみならず、私たちには2011年3月11日の東日本大震災の記憶は鮮明です。
災害を決して他人事とは思わず、公助のみに頼らない自助・共助の取組みが不可欠であるという防災意識は幅広く浸透し、共有されています。
その意識を日常的に保持して具体的な活動を継続するためには、気づいた自治体だけが取り組むのではなく、総務省消防庁等の支援の枠組みについて幅広い自治体や地域への浸透が必要です。