総務省の清水正博行政評価局長と対話しました
先日、私がアドバイザーを務めている総務省行政評価局の清水正博局長と対話しました。
行政評価局は、政府内にあって、施策や事業の実施等を直接担当する各府省と異なる立場から、①各府省の行政運営に関する調査、②政策評価推進、③行政相談を所管しています。
私は、このうちの①調査について、必要に応じて協力しています。
具体的には、たとえば複数府省にまたがる政策や各府省の業務の実施状況について、全国規模の実地調査をすることにより、政策効果や各府省の業務運営上の課題等を実証的に把握・分析し、改善方策の提示等を行う取組みに協力しています。
さて、行政評価局が所管している「行政相談員制度」は2021年に60周年を迎えています。
「行政相談委員」は、『行政相談委員法』に基づき総務大臣から委嘱された民間有識者で、全国に約5,000人が無報酬のボランティアとして、国民から、国の行政全般に関する苦情や、行政の仕組みや手続に関する問い合わせなどの相談を受け付けるとともに、相談者への助言や関係行政機関に対する通知などの活動を行っています。
昨年6月に秋篠宮皇嗣殿下をお迎えして行政相談員60周年記念式典が行われたそうです。
そして、キャラクターにはハローキティちゃんが活躍しているとのことで、局長室の前には局長とハローキティちゃんの写真が飾られていて微笑ましかったです。
昨年8月、当時の金子総務大臣は(株)サンリオのハローキティちゃんに、総務大臣感謝状を贈呈しました。ハローキティちゃんは平成21(2009)年度から13 年連続で、行政相談のポスターに登場し、行政相談が国民の身近なものとなるよう多大なる協力をしたことへの感謝が示されたのです。私が三鷹市長在任中には創立50周年記念中央式典が行われました。私は現在の天皇陛下が皇太子としてご臨席される中、三鷹市が委員活動に深い理解を示し、相談所の提供、啓発業務への協力等、委員活動への協力・支援を行った自治体として総務大臣感謝状を受けることになり、幸いにも式典に参列しました。
この日は局長との対話の後で、辻寛起企画課長はじめ職員から私が協力してきた指定管理者制度に関する調査などの調査研究について現状を伺いました。
その後、入庁4年前後の若手職員の社会保障に関する問題意識を端緒に、それに対する市長経験者としての国民市民の実態に基づく自治体行政の政策課題と対応について対話しました。
行政評価局の皆さんが、若手職員の問題意識を尊重しつつ、その活躍を促すことで、長引くコロナ禍にあって多様化する社会の諸課題の解決に向けた適切な調査研究を行い、国の府省庁の政策形成と行政評価活動に建設的に貢献したいという意欲を感じました。