三鷹市新春賀詞交歓会に参加しました
今日、三鷹市は気温は1桁とはいえ青空が広がりました。
三鷹市公会堂光のホールで開催の三鷹市新春賀詞交歓会に出席しました。
恒例のミニコンサートは、三鷹市在住のウクライナ・プリピャチ出身のウクライナ民族楽器バンドゥーラ奏者カテリーナさんの歌と演奏でした。
カテリーナさんは演奏と演奏の合間に、自らの半生を語りました。
生後30日でチェルノブイリ原子力発電所事故に被災し、キウイに移住したところ、放射能に被曝していると差別に遭い、避難児童の音楽団に入団して欧州や日本で公演した際、チェルノブイリから遠く離れた、平和で、安全で、国民が優しい日本を気に入り19歳から約20年日本を拠点に音楽活動をされているとのことです。
そして、ご結婚もされ、お子さんを育てながら、全国各地で演奏活動をされているとのことです。
ウクライナでは去年からは戦争が始まったことから、カテリーナさんは何よりも平和と感染症の収束への願いを込めて、ウクライナ第二国家『ウクライナ』、オリジナル曲『平和な空』、ビートルズの名曲『イマジン』などを演奏し歌われました。
最後の曲として、自らの半生に重なる大切な歌として『翼をください』(作詞:山上路夫、作曲・編曲:村井邦彦 歌:赤い鳥)を絶唱しました。
すると、会場からは拍手が鳴り止みません。カテリーナさんはアンコールに応えて、「第一のふるさとであるウクライナ、第二のふるさとである日本を思いながら歌います」と『ふるさと』(高野辰之作詞・岡野貞一作曲による文部省唱歌)を伴奏なしで歌いました。
その後の休憩中には、カテリーナさんのお話と演奏に感動して涙が止まらないと語る市民と感想を語り合いました。
その後の式典では、主催団体のJA東京むさし代表理事の開会挨拶、市長・議長挨拶があり、その後来賓の都議会議員、衆議院議員の祝辞がありました。
そして、前市長である私と市議会議員が紹介されました。
私は自席から立ち上がり、「新年おめでとうございます。皆様のご健康をお祈りいたします。」と申し上げました。
開会前や休憩中、閉会後に、お久しぶりに再会した多くの市民の皆様と、マスク越しの立ち話とはなりましたが改めて旧交を温めました。
長引くコロナ禍にあって、昨年後半は感染対策を行いつつ少しずつイベントが実施されるようになったとはいえ、この日のリアルの対面は、電話やメールでは補えずに希薄化せざるを得なくなっていた親しい関係を、一気に呼び戻してくれたように思います。
閉会後ロビーに出ると、三鷹の地で継承されているお囃子の1つ西鷹囃子の皆さんのお囃子と獅子舞が出迎えてくださり、私たちにお正月の気分を否応なく高めてくれました。
令和5年、2023年が、電話・メール・オンライン会議などの通信による会話や対話に加えて、リアルの出会い、とりわけしっかりと顔と顔、目と目を合わせたリアルな会話や対話の機会が増える年になることを心から願います。