ご近所からのびわの実のおすそ分け
東京都では例年より早く梅雨に入ろうとする頃、ご近所の農園主が、収穫したびわの実 をおすそ分けしてくださいました。
びわの木は、武蔵野市吉祥寺の私の母の実家の庭にもありました。
毎年その実が実る頃訪ねると、祖父が皮をむいて私に食べさせてくれました。
こどもには実よりも種の方が大きくて決して食べやすい果実 ではありませんでしたが、いわゆる「外孫」だった私への祖父の優しさがうれしかった想い出の果実です。
農園主によると、いつもは6月に入ってから収穫する実が今年は急に色づき、カラスが狙い始めたことから早めの収穫にしたそうです。
春ごろから、青い実がだんだんと黄色くなるびわの育ちを農園の外から見守ってきた私には、農園主の思いやりのこもった、新鮮な旬の味覚でした。