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滋賀県庁を訪問して、三日月大造知事、大杉住子副知事らと対話しました

滋賀県庁を訪問して、三日月大造知事、大杉住子副知事らと対話しました

先日、滋賀県庁を訪問し、三日月大造知事と面談しました。
私はこども家庭庁参与として、主としてこども・子育て政策に関する自治体と国との連携を担当しています。
三日月知事は全国知事会子ども・子育て政策推進本部長であり、「こども政策に関する国と地方の協議の場」をはじめとして、折々にこども家庭庁に出向いてくださり、大臣や長官、担当者の皆様との対話の機会をもたれており、私も同席させていただくこともありました。
今回は、私が別件で滋賀県を訪問する機会があったことから、県庁の知事室を訪問して面談の機会をいただいたものです。

三日月知事はちょうど県議会開会中のところ、ご高配により夕刻の議会閉会後におめにかかりました。
三日月知事からは、「こどもの医療費助成制度の拡充」に向けて整備している状況を伺いました。すなわち、県では、市町の義務教育終了から18歳到達の年度末までにある人について、就労・就学の有無を問わず、医療費について、市町との連携により、県内のどこに住んでいても等しくほぼ無償の医療サービスを受けられるしくみをつくったことについて報告していただきました。
また、市町の子ども・子育て施策の充実を図ることを目的として、自由度の高い交付金である「(仮称)子ども・子育て施策推進交付金」を令和6年度当初予算に計上して、創設することについても説明を受けました。
交付対象は19市町で、交付金対象事業のイメージは、①新規事業、②事業年度にとどまらず効果が見込まれるものまたは本制度の終了後は他の財源での実施を想定するもの、③次に掲げる取組に該当し、効果が見込まれるものとして、家庭や地域で安心・安全にこどもを生み育てることができる環境づくりを図る取組、特別な支援を必要とする子どもを支援する取組、困難な状況にある子ども・若者やその家庭を支援する取組など、6項目が例示されています。しかも、交付限度額の中であれば、複数実施可能とあります。
テーマは、「子どもを真ん中におき、子どもを安心して生み育てることができる滋賀県」です。

私からは、こども家庭庁参与として、9月29日にこども家庭審議会でまとめられた「今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等~こども大綱の策定に向けて~(中間整理)」及びその「やさしい版」について説明しました。
都道府県は、こども基本法に定められているように、国が今年度に閣議決定する「こども大綱」を踏まえて県としての「こども計画」を策定し、市区町村は、国の「こども大綱」と都道府県の「こども計画」を踏まえて、こども計画を策定することが求められています。
また、かねてより滋賀県を含む約30の自治体が国に提案している「地方分権改革に関する提案募集」を反映して、こども家庭審議会幼児期までのこどもの育ち部会が、8月末に「保育士資格等に関する専門委員会の設置について」決定し、その中で、国家戦略特別区域法等を踏まえた地域限定保育士制度について全国で実施可能とすることなどについて、しっかりと検討することになったことについて情報提供しました。
この他の論点も含めて、短時間ではありましたが、知事会で子ども子育て施策についてのリーダーである三日月知事との懇談で、改めて広域自治体と基礎自治体の連携を基盤とした、こども施策に関する国と自治体の連携の重要性を確認しました。

知事との面談の後に、大杉住子副知事とも面談をしました。
大杉副知事は文部科学省ご出身で、昨年8月に副知事に着任される直前は幼児教育課長をおつとめでした。また、初等中等教育局教育課程課教育課程企画室長として、学習指導要領についても担当されていた方ですので、滋賀県でもこども若者施策及び教育委員会の取組などを担当されています。
健康医療福祉部子ども・青少年局の園田三惠局長を交えて、女性3人で現在のこども若者施策や教育施策をめぐるいろいろな論点に話がはずみました。  

さて、 滋賀県庁舎は、口字形建物の正面に両翼を設けた鉄筋コンクリート造りで、正面中央と両端にコリント風の大オーダーを並べ、中央に二段構成の塔屋をあげ、重厚な車寄を構えています。
内部は知事室や議場などに優美な内装を保っています。設計は日比谷公会堂などを手がけた佐藤功一氏と建築装飾を得意とする国枝博氏の2人が担当しています。
そして、2014年には国の登録有形文化財に指定されています。
まさに、威厳と格調を備えた戦前最後期の大建築であり、映画やドラマのロケでもたびたび使用されているそうです。
私は、かねて三鷹市長就任前の大学教員の時に、年度初めの職員研修の講師として招かれ、伝統と格式ある大講堂で講演をさせていただいたときのことを思い出しながら、胸がいっぱいになりつつ、庁舎を離れました。

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