エントリー

京都市役所子ども若者はぐくみ局はぐくみ創造推進室を訪問しました

京都市役所子ども若者はぐくみ局はぐくみ創造推進室を訪問しました

先日、京都市役所の子ども若者はぐくみ局はぐくみ創造推進室を訪問し、室長の寺澤昌人さん、企画総務課長の丹野英司さんと面談しました。
京都市の門川大作市長は、「指定都市市長会」の副会長であり、指定都市市長会に設置されている「こども・教育・文化部会」の部会長でもあります。
この部会は、厚生労働省(こども施策)、こども家庭庁及び文部科学省の所管に属する事項を担当しています。
そこで、私はこども家庭庁参与として、特に自治体と国との連携について担当していることから、この間京都市の職員の皆様とは、オンラインで情報交換や意見交換をする機会をもっていました。
けれども、なかなか対面でおめにかかる機会がなかったことから、先日滋賀県の全国市町村国際文化研修所の講師を務めた際に、京都市役所を訪問させていただいたものです。

市長の組織としては全国市長会がありますが、政令指定都市では、1948年1月の五大市共同事務所(横浜市、名古屋市、大阪市、京都市、神戸市)の設置、その後の1963年10月の指定都市事務局への名称変更を経て、指定都市の立場からの要望活動等を経て、2003年12月に「指定都市市長会」が発足しました。
指定都市市長会では、大都市行財政の共同調査及び研究、国家予算、大都市制度及び大都市財源拡充等についての政策提言、指定都市間の連絡調整及び諸会議の開催、政府、政府諸機関、国会及び関係諸団体との連絡などを行っています。
現在は20の指定都市があり、会長は久元喜造神戸市長、副会長は門川大作京都市長・清水勇人さいたま市長・髙島宗一郎福岡市長・松井一實広島市長です。
開会中の市議会に出席中の局長とはお目にかかれませんでしたが、寺澤室長、丹野課長と、現在のこども家庭庁の取組みについて、「こども大綱」の中間まとめなどを報告して意見交換をしました。
こども政策の現場は市区町村という基礎自治体ですが、指定都市のような大都市の場合は、人口が多いととともに、広域の市域における多様性もあり、特有の課題があるように伺いました。

京都市の人口は2023年10月1日現在で 1,381,761 人です。その内、0~4歳は3.1%、5~9歳は3.6%であるのに対して、65~69歳は5.2%、70~74歳は6.7%、75~79歳は6.2%というように、少子長寿化は明らかです。
そうした中、京都市では「京都市はぐくみプラン」に基づいて、子育ての情報提供を充実させ、「京都はぐくみアプリ」というプッシュ通知型のサービスを充実しています。また、各区に地域子育て支援ステーションを設置しています。また、子育てしやすいファミリー向け賃貸物件を紹介するなどのユニークな取組みもしています。
また、私が三鷹市長在任中に教育委員会と連携して「コミュニティ・スクールを基盤とした小中一貫教育」を創始しましたが、門川市長は教育長在任中に、京都市においてやはりコミュニティ・スクールを推進されました。そこで、文部科学省の会議の委員をご一緒に務めたこともあり、その会議にはいつものように京都を代表するにふさわしい和服で参加されていたことを想い出します。

はぐくみ創造推進室には平成19(2007)年2月5日に制定された「子どもを共に育くむ京都市民憲章」が掲示されていました。
この市民憲章は、「京都市子どものための市民憲章懇話会」での検討やオアブリックコメント等を経て制定されました。
「わたくしたちのまち京都には、子どもを社会の宝として、愛し、慈(いつく)しみ、将来を託してきた、人づくりの伝統があります。そうした伝統を受け継ぎ、人と自然が調和し、命のつながりを大切にして、子どもを健やかで心豊かに育む社会を築くことは、京都市民の使命です。
大人は、子どもの可能性を信じ、自ら育つ力を大切にして、子どもを見守り、褒(ほ)め、時には叱(しか)り、共に成長していくことが求められます。そして、子どもを取り巻く状況を常に見つめ、命と健やかな育ちを脅(おびや)かすものに対して、毅然(きぜん)とした態度で臨(のぞ)む必要があります。
わたくしたちは、子どもたちの今と未来のため、家庭、地域、学校、企業、行政など社会のあらゆる場で、人と人の絆(きずな)を結び、共に生きるうえでの行動規範として市民憲章を定めます。
わたくしたちは、
一 子どもの存在を尊重し、かけがえのない命を守ります。
一 子どもから信頼され、模範となる行動に努めます。
一 子どもを育む喜びを感じ、親も育ち学べる取組を進めます。
一 子どもが安らぎ育つ、家庭の生活習慣と家族の絆(きずな)を大切にします。
一 子どもを見守り、人と人が支え合う地域のつながりを広げます。
一 子どもを育む自然の恵みを大切にし、社会の環境づくりを優先します。」

私も三鷹市長在任中に、教育委員会と連携してこどもたちの意見を聴きながら京都市とほぼ同時期の平成20(2018)年6月25日に「三鷹こども憲章」を策定しました。
「わたしたちは、三鷹の子どもたちが、未来に向けて夢や希望を持ち、明るく、楽しく、元気よく、心身ともにすこやかに成長していくことができるよう、子どもと大人の共通目標として、この憲章を定めます。
1. みんなでつくる 三鷹の未来
わたしたちは、子どもの個性と人権が守られ、笑顔があふれる明るいまち三鷹を作っていきます。
2. たすけあい いじめをなくそう 勇気を出して
わたしたちは、いつも思いやりの心をもって助けあい、勇気を出していじめや暴力をなくしていきます。
3. かんがえて 行動しよう マナーとルール
わたしたちは、社会の一員としてマナーを身につけ、ルールを守り、お互いに気持ちよく過ごせるよう考えて行動します。
4. のこそう自然 三鷹らしさを いつまでも
わたしたちは、郷土三鷹を愛し、三鷹らしい自然環境と地域の伝統・文化を次の世代に伝えていきます。
5. こまったら 相談しよう まわりの人に
わたしたちは、困ったときは、家族や友だち、先生など、まわりの人に相談できるよう、ふれあう機会を大事にしていきます。
6. どの人も あいさつかわす まちにしよう
わたしたちは、だれもが感謝の気持ちをもって、お互いに笑顔であいさつをかわせるまちにしていきます。
7. もっている みんなのいのち 大切に
わたしたちは、心も体もすこやかにたもち、だれにもひとつしかない大切ないのちをみんなで守っていきます。」
三鷹こども憲章は、それぞれの頭文字を並べると『みたかのこども』となります。

京都市役所子ども若者はぐくみ局はぐくみ創造推進室の訪問と対話を通して、改めて、今こそ「こどもまんなか」の施策の推進を各地域の実情に応じて、丁寧に進めることが必要であることを確認しました。

ユーティリティ

記事検索Entry Search

Search
キーワード

過去ログArchives

RSS Feed