外環事業中央ジャンクション南側ランプシールドトンネル工事の近隣居住者として三鷹市内事業用地の現場視察会に参加しました
10月14日(土)外環事業中央JCT南側ランプシールドトンネル工事の「事業用地内の掘進などに関するオープンハウス」と「現場視察会」に参加しました。
私は三鷹市と調布市の市境に住んでおり、ちょうど3年前の2020年10月に近隣の調布市内の道路がシールド工事の際に崩落して工事が中止されており、地盤の改善・強化が行われているとのことで、最新の状況について知りたいと思うとともに、安全な工事のための取組み状況や三鷹市内の工事の現状について関心をもっていました。
そうした中、私は大深度地下工事を行う外環工事エリアの大変に近くに居住しているため、9月末に家のポストにオープンハウスと三鷹市内の事業用地の現場視察会に関するお知らせが投函されました。
このお知らせは、中央JCT南側ランプシールドトンネル工事周辺(三鷹市・調布市)に住んでいる方を対象としたもので、主催は東日本高速道路(株)関東支社東京外環事務所・中日本高速道路(株)東京支社東京工事事務所・国土交通省関東地方整備局東京外かく環状国道事務所です。
現場視察会は14日の午前10時から15時まで1時間ごとに5回に分けて実施される予定で、安全確保のために人数に限りがある為応募者を抽選して各回20名程度とするとのことでしたが、ぜひ視察したいと思い複数の午後の回について参加したいとメールで応募しました。
幸い当選して、最後の15時からの回に参加することができました。
徒歩で事業用地に向かい集合時刻より早めに到着したので、視察の開始前に、オープンハウスの展示を見ることができました。
見学者1組を一人ずつの説明員が担当して、調布市内での地盤の崩落事故を踏まえた土質の分析や再発防止に向けた専門委員会での調査研究の内容を説明し、それを踏まえた今後の対応について説明をしてくれました。
私は崩落事故地点及び三鷹市内の土質の状況、振動や崩落事故が発生した理由、今後のどの工事個所においても同種の事故は絶対に起きてはいけないので、その再発防止に向けた対応等について質問をして、詳細な説明を受けました。工期がどんなに遅れたとしても何よりも工事に関する安全確保が最優先されるべきです。
15時になり、ヘルメットをかぶり、専用のベストを着て、軍手をはめて事業用地内の視察に臨みました。
参加者には幼児や小学生と思われるこどもたちが数名、家族と一緒に参加していました。
この回の参加者はほとんどが調布市民の皆様のご様子で、三鷹市のお知り合いには一人も会うことはありませんでした。
ヘルメットから説明員の方の説明が聞こえる仕組みで、約20名の参加者が少し離れても説明がよく聞こえます。
その上で、数名の職員の方が安全確保のために付き添ってくれています。
まずは上から中央ジャンクション部分で工事を行うBランプシールドとFランプシールドを確認しました。Bランプシールド工事は、東日本高速道路(株式会社)が工事を担当して距離は約1000メートル、Fランプシールドは中日本高速道路(株)が工事を担当して距離は約800メートルとのことです。
Fランプの場合は、直径11.75メートル、長さが12.7メートル、総重量1650トンのシールドマシンが一部住宅地の地下10~12メートルの場所を通ることになります。
工事開始前ですので、10メートルほど急な螺旋階段を降りて、その内のFランプのシールドマシンを間近に見ることができました。
これだけの重量のマシンを運ぶことはできないと思い質問すると、このシールドマシンは、造船工事の技術を活かして製造され、それを多数の部分に分けて事業用地に持ち込み、この場で組み立てたそうです。
マシンの前方では、土質を見極め適切な気泡等の用材を混入しつつ、地下を掘進するためのダイヤモンドの次に固い鋼材が付けられ、その土を外部に排出する装置を確認しました。
マシンの後方では、土を排出しつつ、トンネルを組み立て形状を保持していく装置を確認しました。
その後、土を改質して、安全を確保してトラックで搬送しリサイクルする施設も視察しました。
この日に視察することができたこれらのマシンが、何よりも工事周辺の住民の皆様の生活を脅かすような振動や騒音の発生を抑制し、今後は地盤沈下などの被害の発生を絶対に未然に防ぐ厳密な調査研究に基づく適切な対応を着実に実施するなど、何よりも安全に工事が進捗することを願わざるを得ません。
その願いを強く心に刻み、担当者にそのことを強くお願いをして事業用地を後にしました。