成田市で開催の「成田こどもどまんなかフォーラム」にパネリストとして参加しました
11月5日成田市中央公民館を訪ねて、「成田こどもどまんなかフォーラム〜みんなの安心基地を成田に〜」に参加しました。
主催は市民による実行委員会です。
JR成田駅に出迎えてくださったのは成田ニュータウン自治会連合会の北村徹会長です。
そして、車で会場に連れて行ってくださったのは、実行委員会の共同代表のNPO法人成田おむすびプレイパーク代表理事の城(じょう)順子さんです。
会場では、成田市の関川義雄教育長とおめにかかりました。
このフォーラムの趣旨は、以下の通りです。
「2023年4月、内閣府にこども家庭庁が設置されました。このことを契機に、こどもたちの健やかな成長のため、成田市でも市民と行政が手を取り合い、こどもたちの環境改善を考える機会に、そしてこれからの成田市での子育てが楽しくなるように願いを込めてフォーラムを開催します。」
そこで、こども家庭庁に、こども基本法やこども家庭庁の取組みを説明する人を派遣してほしいとの依頼があり、私が参加を希望し、お引き受けしたものです。
会は共同代表のもうお1人の片岡佳奈さんのフォーラム趣旨説明から始まり、公務のためにお越しになれなかった小泉一成市長のビデオでのあいさつがありました。
そして、私は第1部のパネルディスカッションに、成田市健康こども部長の高橋一夫さんと一緒にパネリストとして参加しました。
コーディネーター兼パネリストの一般社団法人TOKYO PLAYチーフコーディネーターの神林俊一さんの進行で、最初のコーナーでは、まず私が、全てのこどもの基本的人権の保障と最善の利益の実現を目指し、こどもたちの意見表明と社会参加の機会の保障などを理念とする「こども基本法」について説明し、「こども家庭庁」の取組みについて説明しました。
神林さんはプレイパークの実践を踏まえて、こどもの居場所について説明し、高橋部長は成田市の取組みを紹介しました。
続いて、実行委員会のメンバーがフォーラムの前に、教育委員会や学童保育所等の協力を得て実施したこども若者・保護者へのアンケート結果を紹介して、成田市のこども若者をめぐる意識の実態についての参加者の認識の共有を図りました。
アンケートの内容は、壁いっぱいに掲示されていました。
アンケート調査を含む成田市の実態を踏まえて、次のコーナーでは、「乳幼児期のこともの遊び(親支援を含む)」についてパネリスト間で語り合いました。
私は、「こどもまんなか社会」について説明するとともに、現在中間まとめが公表されている「こども大綱」でも、小学校に入るまでのこどもの為の取組みについて、特に「遊び」が重視されているとともに、「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的な指針(仮称)」の策定に向けて検討が進められていることを紹介しました。
神林さんからは、こどもにとって「遊び」は生きる意欲と密接な関係があることについて詳しく紹介しました。
次のテーマは、「中高生が気軽に話せる居心地のいい場所のニーズとどういう過ごし方がいいのか」というテーマについて、特に困難な子育て環境にあるこどもたちへの支援や政策について語り合いました。
私はまず、10月に公表された2022年度の文部科学省による調査結果によれば、いじめ、不登校や自殺が前年度に比して増加傾向にあることを報告するとともに、国では各府省庁が連携して「不登校・いじめ対策パッケージ」を取りまとめて、自治体の首長部局と教育委員会の連携による取り組みを支援していることを共有しました。
その後、神林さんのリードで、参加者が隣席の方とそれぞれの中高生当時を振り返りながら語り合いました。
高橋さんからは成田市の中高生の居場所に関する取組みが紹介されました。
第2部では、参加者が、「ママ・パパも話そう」、「子育て支援(貧困支援等)」、「居場所・フリースペース」、「中高生も小学生も話そう」、「不登校」のテーマ別に8人程度に分かれて、グループディスカッションをしました。私は、不登校のグループに加わりました。参加者の中には、不登校の家族がいる参加者や、不登校について相談されている人やフリースクールに取り組んできた方もいて、こどもたち1人ひとりの生き方や在り方を尊重して、多様性を尊重しつつ教育保障をしていく方向性について語り合いました。
また、各グループには幅広い会派の市議会議員の方も市民の1人として討議に参加していたことを、後で知りました。
30分ほどのグループディスカッションで語り合った内容についは、各グループの参加者の代表が報告して、その内容を分かち合いました。
最後にパネリストはそれぞれに総括の挨拶をしましたが、私は、第2部では、第1部で私が説明した「全てのこども」の基本的人権と最善の利益を保障することを明示している「こども基本法」の理念についての理解に基づき、参加者がそれぞれの実践や経験を踏まえた対話の機会を実現されたことへの敬意を表し、ぜひこの日をスタートにしていただき、今後も継続して「こどもどまんなか」のネットワークを広げていただくことへの期待を申しました。
来賓として第2部のグループディスカッションにも参加された千葉県議会議員の小池正昭さんと雨宮真吾さんが、それぞれあいさつをされました。
小池議員は、千葉県で今年の春に全国初の「不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例」を制定して、基本方針を策定中ですが、その中にこどもや住民の意見を反映してよいものしていきたいと語ります。
雨宮議員は、不登校の理由を無気力とするケースが多いようですが、学校等の在り方も問われているし、今日のようなフォーラムの機会が重要と語ります。
会の終了後、私の提案が採用されて、親子揃って参加された方を含んで残れる方全員で、共同代表の城さん、片岡さんのお二人を真ん中に写真を撮りました。
公表の了解をいただいたので、紹介します。
成田こどもどまんなかフォーラムは、確かに、「こどもどまんなか」感に溢れていました。