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三鷹市の福祉団体による第45回福祉バザーを訪問しました

三鷹市の福祉団体による第45回福祉バザーを訪問しました

11月19日(日)午前10時から午後2時まで、三鷹中央防災公園・元気創造プラザの会場で、「第45回福祉バザー」が開催されました。
この事業は社会福祉法人三鷹市社会福祉協議会主催、三鷹市共催で、実施主体は三鷹市の社会福祉関係団体が構成する実行委員会です。
私は午前中の大沢住民協議会設立50周年記念式典に出席した後で訪問しました。

東広場の入り口では、民生・児童委員の皆様が歓迎してくださいました。
民生委員制度は、1917(大正 6)年に岡山県で誕生した「済世顧問制度」が始まりとされており、1918(大正 7)年には大阪府で「方面委員制度」が発足し、1928(昭和 3)年には方面委員制度が全国に普及しました。
そして、戦後の1946(昭和 21)年、「民生委員令」の公布によって名称が現在の「民生委員」に改められました。
この間、民生委員の皆様は特に生活困窮者の支援に取り組むとともに、時代の変化に応じて新たな福祉ニーズに即した活動に取り組み、地域福祉の増進のために重要な役割を果たしています。
民生委員の皆様は、厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、住民の相談に応じ、必要な福祉サービスについての情報提供や具体的な援助を行っています。三鷹市の場合は、「三鷹市社会福祉委員」としての委嘱もしています。
そして、「児童委員」を兼ねていただいていますが、それは、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように、子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援等を行います。一部の児童委員は児童に関することを専門的に担当する「主任児童委員」の指名を受けています。
三鷹市では、私が市長在任中に、「乳児全戸訪問(こんにちは赤ちゃん事業)」をお願いして、市内で赤ちゃんが生まれたお宅を訪問していただき、出産後に役立つ資料や「ブック・ファースト」として、初めて読むための絵本のプレゼントをお願いしてきました。
とはいえ、現在では民生児童委員制度をご存じない方も多いので、この日も民生・児童委員制度について説明するパネルを展示していました。

会場では多くの団体が展示・体験ブースやバザーの出店をしています。
その中に、「ホームスタート」活動を実施している「NPO法人子育てコンビニ」の皆様のブースがありました。スタッフの皆様はみんなオレンジ色の「ホームスタート」と書かれたエプロンを付けています。
「ホームスタート」というのは、妊娠中から6歳未満のこどもを育児されている方の家庭に、研修を受けた地域の子育て経験者が訪問し、週に1回2時間程度、無償で訪問し、「傾聴」(育児をされている人の気持ちを受け止めて話を聴くこと)と「協働」(親と一緒に家事や育児、外出などをすること)をする家庭訪問型子育て支援ボランティアです。
イギリスで1973年に始まり、世界22ケ国、日本でも徐々に多くの地域で広がっています。
赤ちゃんを育てている過程には、地域子育て支援拠点事業に行きたくても行けない親子 ・ 気疲れするなど行きづらい保護者がいます。また、乳児家庭全戸訪問事業では継続したケアができない心配な非困難家庭や、養育支援訪問事業では対象とならない気がかりなグレーゾーンの過程があります。そして、ファミリーサポートセンター事業では対応できない親自身への支援、有料支援が利用できない家庭があります。
そうした、こうしたいわゆる誰かの手助けを必要としている【支援のすき間】に置かれている家庭への訪問型の子育て支援なのです。
三鷹市ではホームスタート事業は、三鷹市社会福祉協議会が実施し、運営はNPO法人子育てコンビニが行っているのですが、このNPO法人の創立者の1人である小林さんは、この日、「清原さんの時代に始めた時はスロースタートだったのですが、今はスタッフが増えてきて本当に心強いです」と語ります。こちらこそ、ホームスタート事業を発展してきていただいて、本当に心強いです。

そして、「NPO法人みたか街かど自立センター」のブースでは、障がい当事者の方を含めて共生の取組みが示されています。
このNPO法人は、障がい者の自立支援を、障がい者自身が参画する中で行っており、この日も車いす使用の当事者が作成した「三鷹駅南口中央通り車いすマップ」を配布していました。この地域の車いす対応の多目的トイレの場所も紹介しています。
障がいのある人もない人も、相互に尊重し合って暮らしていく地域社会が求められているのです。

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