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戸ヶ﨑勤・埼玉県戸田市教育長と一緒に文部科学省矢野和彦初等中等教育局長を訪問し対話しました

戸ヶ﨑勤・埼玉県戸田市教育長と一緒に文部科学省矢野和彦初等中等教育局長を訪問し対話しました

先日、私は埼玉県戸田市教育長の戸ヶ崎勤さんとご一緒に、文部科学省初等中等教育局長の矢野和彦さんを訪問し、大臣官房学習基盤審議官の浅野敦行さん、初等中等教育企画課長の堀野昌三さんも交えて対話しました。

私は、2022年1月から検討を開始した「令和の日本型学校教育」を推進する地方教育行政の充実に向けた調査研究協力者の座長を務めましたが、戸ヶ崎教育長には座長代理をお願いしてきました。
この日は、この有識者会議の報告書についてわかりやすい周知を図るために、私と戸ヶ崎教育長とで報告書の趣旨と概要についてお話しする動画を撮影しました。
収録場所は文部科学省の記者会見室です。詳細については、改めて報告します。

矢野局長は、かねて初等中等教育局の企画課長や財務課長を務めたことがあり、初等中等教育に精通しています。
局長就任後も大いに地方教育の現場の声を受け止めて、たとえば、来年度以降のGIGA端末の継続のための財源確保に尽力されるなど、大いに活躍されています。
浅野審議官も、かねて学校耐震化やトイレの洋式化等を所管する施設助成課長や、最近ではこども家庭庁審議官をおつとめの経験を活かして、知事会、市町村長会や教育長会の生の声を聴き、現在は学習基盤の確保をはじめ、幅広い視点で公教育の保障に欠かせない広範な教育環境の整備に取り組んでいます。
戸ヶ崎教育長は今春、私とご一緒に中央教育審議会委員に就任され、多くの視察が訪れる先駆的な戸田市の教育行政を推進する教育長の実践を踏まえて、特に初等中等教育分科会のメンバーとして、力強く発信されています。
そこで、この日の話題は、たとえば、①GIGAスクール検証の5年目を迎えて、次の5年へと地域格差なく児童生徒本位の教育にいかに活用していくべきか、②増加している不登校の児童生徒に対してどのように適切な教育機会を保障していくか、また、不登校の陰に隠れている可能性のあるいじめや児童虐待などを見逃さずに、こども1人ひとりの教育を含む人権をいかに保障していくか、③教育と福祉の密接な関係を認識し、その適切な連携によって、こどもたちをめぐる多様な諸課題をいかに解決していくか、④次期学習指導要領の改訂を迎えて、こどもたちがいきいきとのびのびと学ぶことができる内容を検討していく必要性などなど、重要な課題を共有し、濃密な意見交換をすることができました。

個別最適な学習と協働型学習をめざす「令和の日本型学校教育」の充実をめざす地方教育行政の在り方は、児童生徒だけでなく、私たち今を生きるおとなにとっても有意義な方向性だと思います。
この日の濃密な対話を踏まえて、中央教育審議会委員を務める私は、引き続き、地方教育行政に関わる首長・教育長・教育委員・指導主事・教職員の皆様はもちろんのこと、こどもたちの教育を支える保護者や地域住民の皆様が、地方教育行政の意義とその課題解決に向けて、積極的に参画していただくように誠心誠意努めたいとの想いを新たにしました。

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