ケアネットのウオーキングで調布飛行場・三鷹大沢の里を訪ねました
コロナ禍において、私がボランティアとして参画している地域ケアネットワーク新川中原(ケアネットしんなか)の取組では、三鷹市役所からは感染予防の観点から、地域福祉活動について、たとえばサロン等の室内での取組について人数を制限するとともに、予約制にするなどの指針が示されました。
そうした中、コロナ禍にあって、地域住民の皆様、特に一人暮らしの高齢者の皆様が、従来に比べて外出を極度に控える傾向が強まることで、筋力の低下や心身の虚弱化が懸念されていました。
そこで、ケアネットしんなかでは、市の地域福祉課と協議して、感染症対策に配慮しながらも、換気等への配慮が相対的に少ない戸外での活動である「ウオーキング」事業を行ってきました。
今年度は新型コロナウイルスが第5類に変更されたこともあり、ウオーキングの事業を多く実施してきました。
秋には、烏山寺町巡り、神代植物公園訪問、国分寺跡・お鷹の道巡りに続いて、先日は、天候不順によって延期された京王線西調布駅から調布飛行場及び大沢の里から神代植物公園までのルートを歩きました。
当日は師走に入っても小春日和の爽やかな日で、集合場所の仙川駅前にスタッフを含めて30人程が晴れやかな笑顔で集まりました。
健脚コース2組、ゆったりコース1組に分けて歩くことになり、私はゆったりコースをサポートすることになりました。
9時半過ぎに、まずは京王線仙川駅から各駅停車に乗って、西調布駅に移動しました。北口には「新選組局長 近藤勇生誕の地 上石原」という表示がありました。
新選組ゆかりの神社に立ち寄って調布飛行場を目指して歩き始めました。
そして、飛行場に向かう途中、東京スタジアムの東側を抜けると道沿いのようやく色づき始めている木々が歓迎してくれます。
歩道には、2019年に開催のラグビーワールドカップを記念する調布市のマンホールが目に留まりました。
その後、調布市西町サッカー場や三鷹市大沢総合グランドで元気にスポーツに取り組む人々の姿を垣間見ながら、歩みを進めました。
そして、たどり着いた調布飛行場は、東京都の島である、いわゆる伊豆七島の内の大島・新島・神津島・三宅島への飛行機の発着場で、各島からの東京への入り口であり、各島の玄関口でもあります。
2階から飛行場を見渡すと飛行機が数機待機していました。
1階には、島々の名産物の自動販売機がありました。
住宅街に近い飛行場ですので、とにかく無事故で、安全な運航を祈りました。
飛行場後にして、野川沿いにある建物の中にある水車が残されている水車経営農家(しんぐるま)に立ち寄りました。その日は、しんぐるまを案内してくださっている数名のボランティアの方々が歓迎してくださいました。ただ、残念ながらゆったりコースでしたので、説明をいただく時間は確保していませんでしたので、次回を楽しみに、外観を見るだけでその場を後にしました。
その後、橋を渡って田植えや稲刈りなどの「ちびっこ農業体験」が行われている水田が守られている大沢の里の前の道を通りました。
ちょうど、「おおさわの里古民家」の前で、湧水を利用したワサビ田に取組んでいるボランティアの方に出会いました。
大沢の里は、「ほたるの里三鷹村」のボランティアの村民の皆様の活動により、ちびっこ農業体験だけでなく、夏には湿性花園を中心にホタルの成育環境も保護していただいていることもあり、まさに湧水がつくりだす自然の美しさを感じることができました。
大沢の里を経て、野川沿いの細い道を辿り、国立天文台の前を東に曲がって、神代植物公園まで住宅街を歩きました。
無事に到着して確認すると、ゆったりコースも、それぞれ約1万歩歩いたことになりました。
三鷹市の面積は約16平方キロメートルで、決して広い市ではありませんが、新川・中原の住民にとっては、大沢は直通のバスなどがないことから、日常的にはなかなか訪れない地域です。
私は、足元に少し不安のある参加者の方のパートナーとして、ほとんど手をつなぎながら歩きました。そこで、その方は、なかなか一人では来ることができない飛行場や大沢の里に、ウオーキング事業だからこそ訪れることができたし、1万歩を何気なく歩けたのも、お仲間が一緒だったからと話してくれました。
こうして、特に高齢者の方々が、引き込まらずに、少しでも歩いて外出する機会を提供するウオーキング事業には、心身の健康保持の効果があると思います。
同時に、地域の魅力を再発見する機会ともなります。
私はケアネットしんなかの一員として、今後も代表はじめ世話人の皆様と、途中の安全確保と、経路や目的地の意義を確認しながら、適切なウオーキング事業を継続していきたいと思います。