清原慶子 Official Website

12月のある日曜日に、三鷹市中原の【レンタル・スペースGEN－源－】で開催された1日限りの「ホリデー・マーケット」を訪ねました。
この催しは、三鷹市をベースに活動する【日々のスパイス】【キミノコーヒー】【Pee Qua(ピークア（焼き菓子）】の３つの店舗によるホリデー・ギフトの販売とカフェのイベントです。
私は主催者のお一人が隣人であるご縁から「ホリデー・マーケット」を訪ねたのですが、実は体質的にコーヒーが飲めないことから、カフェで何をいただこうか悩んで【キミノコーヒー】の方に相談しました。
すると、メニューには【日々のスパイス】が提供している「ホット辛口ジンジャエール」があると勧められ、それをいただくことにしました。
ユニークなメニューの中には、【キミノコーヒー】によるコーヒーと【日々のスパイス】による花椒を使用した「コラボレーション・コーヒー」もありました。
そして、【Pee Qua(ピークア（焼き菓子）】が販売されているユニークな焼き菓子の中から、バラの花びらが飾られているピンクのガレットを選びました。

会場の「レンタル・スペースGEN－源－」はバス通りから、現代的な外装の普通の民家と思われる建物にあります。
ところが、塀に沿って奥の玄関を入ると、内部は昭和に建てられた築58年の古民家でした。
そこで、物販の場所は板の間でしたが、カフェはお座敷で、すでに多くのお客様がコーヒーやお菓子を味わっていました。
私は庭に面したソファに座りました。
お庭には芝生が広がり、木々に深秋の風情が漂っています。

このイベントの場に、 【レンタル・スペースGEN－源－】代表の竹内さやかさんがいらっしゃいましたので、お話を伺うことができました。
この築58年の古民家はバス通りに面していましたので、私はここで建物の工事がされていることは承知していました。けれども新築の建物かと思いこんでいたのは間違いだったのです。
この建物は、竹内さんの夫の竹内淳二さんのご両親が子育てによりよい環境を求めて現在の三鷹市中原の土地を選択され、家を建てられて渋谷から転居してこられたそうです。
淳二さんに伺いますと、ちょうど小学校に入学する頃で、市立中原小学校に通学したそうです。その時の地域の友人とは自然豊かな環境の中で大いに遊び、ご両親のよい環境で育てたいとの期待に大いに応えられたようです。
そして、ここ数年はお母様を見送り、近年お父様を見送られた後、この建物をどうしようかと迷われたそうです。
そして、レンタル・スペースとしての活用を思いつかれたそうです。
淳二さんが建築関係のお仕事をされていたことから、レンタルするために必要な条件に適合する設備等を整備した改装を進められ、今年から本格的なレンタルを開始されたとのことです。

今回のホリデー・マーケットは「和室」「板の間」「台所」の全てを使用していましたが、たとえばヨガ教室や写経教室は和室のみ使用、お料理教室は台所と和室、物販は板の間の使用など、グループの必要に応じて部屋の使用の組み合わせは柔軟に使用できるとのことです。
さやかさんは、「少しでも地域の皆様の自己実現や交流の場所を提供できればと思います。こういうお仕事をするのは初めてですので本当に手探りですが、今日のホリデー・マーケットでは、清原さんのように初めてこの場所を訪ねてくださった方も多いので嬉しいです。こうして少しずついろいろな活動の活用の可能性が広がることを願っています」と語ります。

ホリデー・マーケットを企画した3店舗の代表の皆さんは若い世代であり、それぞれに創意工夫して取組を進められています。その皆さんが今回のように共催することにより、それぞれの活動の魅力に加えて、コラボレーションの魅力が創造され、発信されているように感じました。
師走の日曜日の午後、一瞬タイムスリップしたような古民家で開催のホリデー・マーケットで味わった、ホット・ジンジャエールの豊かで美味しい苦みと、バラの花びらが飾られた焼き菓子の甘酸っぱい香りとともに、レンタル・スペースに取組まれている竹内さんご夫婦の「地域コミュニティへの温かい想い」を受け止めました。
またの、来訪を誓いながら、昭和の古民家を後にしました。