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杏林大学の渡邊 卓学長と高等教育をめぐる諸課題について対話しました

杏林大学の渡邊 卓学長と高等教育をめぐる諸課題について対話しました

私が所属する杏林大学の渡邊卓学長と対話しました。
杏林大学には医学部、保健学部、総合政策学部、外国語学部の4つの学部と、大学院には医学研究科、保健学研究科、国際協力研究科の3つの研究科があります。
1966年4月に三鷹市新川に杏林学園短期大学を開設し、1970年に杏林大学医学部医学科が開設されました。
そして、1979年に保管学部が開設され、1984年には八王子キャンパスに社会科学部が開設され、2001年には外国語学部が開設されました。
2016年には杏林学園創立50周年を迎え、その年に、八王子市に所在していた保健学部、総合政策学部、外国語学部を三鷹市井の頭キャンパスに移転しました。
三鷹市に私立の総合大学としての杏林大学のキャンパスが集約されたのです。
そして、2022年度新卒の国家試験合格率96.4%、保健学部の取得可能な10の資格のうち4つで合格率100%、2022年度文系学部の就職率98.6%と高い比率を示しています。

そして、今、杏林大学のみならず、日本の大学は大きなターニングポイントし遭遇しています。
この日も、私から渡邊学長と共有したのは、私が委員を務めている文部科学省中央教育審議会に対して、9月25日の総会で盛山文部科学大臣から「急速な少子化が進行する中での将来社会を見据えた高等教育の在り方について」の諮問があり、11月に大学分科会の中に「高等教育の在り方に関する特別部会」が設置され、委員2人と12人の臨時委員によって以下の検討課題に関する審議が開始されたことを共有しました。
○ 2040 年以降の社会を見据えた高等教育が目指すべき姿
○ 今後の高等教育全体の適正な規模を視野に入れた地域における質の高い高等教育へ
のアクセス確保の在り方
○ 国公私の設置者別等の役割分担の在り方
○ 高等教育の改革を支える支援方策の在り方

創立50周年を記念して制作された『杏林大学50年の歩み』と題する動画では、建学の理念である「真善美」や大学創設以来の諸改革の経過が紹介され、最後は「社会の変化に対応し、進化を続ける大学に」というメッセージで締めくくられています。
この日、私は渡邊学長と、中央教育審議会への諮問に表れているように、全国の大学が直面している少子化に伴う深刻な課題を共有しました。
そして、渡邊学長が各学部長をはじめ教員の皆様と杏林大学の強みと弱みを踏まえつつ、更なる適切な改革の推進をされていることを力強く思いました。
今、改めて、各大学自身によって主体に、その魅力と存在意義を磨くことが求められています。
少子化の時代だからこそ、学生への質の高い教育機会の保障にとどまらない大学の可能性を切り拓いていきたいです。

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