警視庁交通部長の大窪雅彦警視監が督励官として激励された警視庁三鷹警察署「令和6年武道始式」に参加しました
コロナ禍を経て、4年ぶりに開催された、警視庁三鷹警察署「令和6年武道始式」にご招待をいただき、参加しました。
開式の後、2023年8月29日に第50代三鷹警察署長に就任した宮﨑純一署長は、礼服を身にまとい、心を込めて挨拶されました。
宮﨑署長によれば2023年の刑法犯認知件数は800余件で前年比146件の増加、特に特殊詐欺の被害額が1億円を超えるほどで、大きく増加したそうです。
他方、特殊詐欺被害の未然防止は30件以上に上るとともに、検挙者数は警視庁管内で第1位ということです。まさに、検挙は防犯の基礎であると受け止めました。
また、市内の交通事故は300件余りで前年比約1割減少でしたが、残念ながらバイクとトラックに関連する死亡事故が1件発生したとのことで、緊張されています。
そうした中で、12月の警視庁剣道大会では11大会ぶり2回目の優勝を果たすなど、三鷹警察署の警察官の士気の高さを象徴する成果であり、今年も管内の治安維持と交通安全のために、一層の努力をしていきたいと決意を述べられました。
次に、督励官として来訪された警視庁交通部長の大窪雅彦警視監が激励の挨拶をされました。
実は、大窪部長は三鷹警察署の第39代署長で、2007年8月から2009年1月までつとめられました。
大窪交通部長は、選手への訓示として、次のように話されました。
署長のご高配によって、ご自身が署長を経験した三鷹署に督励官としてきたことは感激であり、多くの懐かしい市民の皆様と再会できることを光栄に思うとのことです。
そして、三鷹警察署は、街頭活動や迅速かつ緻密な捜査によって、特に特殊詐欺の検挙件数が警視庁でトップであることは有意義であり、署員の一丸となった活動の成果であり、それを支える地域住民・団体の協力の賜物であると語ります。
そして、督励官として、大変に重要なことを紹介されました。すなわち、警察武道とは、犯人制圧のための技術はもとより、警察官が困難に直面した際に冷静に判断すること、それぞれが自身の力を最大限に発揮して最善を尽くすこと、そのための体力・精神力・人間性の涵養をすることだと語ります。
私は、まさにその通りだと受け止めました。
その後、武道始式は次のようなプログラムで進行されました。
〇柔道高点試合
〇少年柔道紅白試合(年長児から中学1年生男女)
〇講道館護身術 取:池田助教(第五機動隊) 受:坂巻助教(月島署)
〇少年剣道指導稽古(小学1年生から中学二年生男女)
〇剣道高点試合
〇剣道五人掛け 岩切勇磨さん(第八機動隊)との試合
柔道高点試合では、大外刈りや背負い投げなど、勝者は大きな技で一本勝ちとするなど、たくましい試合が続きました。
講道館護身術のお2人は日本選手権や世界大会で連覇をされている方々であり、激しい動きの護身術の型を次々と、休みなく演武されているにもかかわらず、息がまったく上がっていないことに驚きました。
剣道5人掛けでは、警視庁剣道大会で優勝した選手の皆様が、改めて警視庁の代表選手である岩切さんにはごく短時間で面や小手を取られるなどで、息をのむような技を目の当たりにしました。
そして、少年柔道の試合、少年剣道の稽古では、小さな体で熱心に時間いっぱい取組むこどもたちの姿に、会場には無言の応援と力強い拍手が溢れました。
武道始終了後、短時間ですが、大変にお久しぶりに元三鷹警察署長である大窪交通部長と再会し、宮崎署長と共に対話させていただきました。
宮﨑署長は昨年警視庁剣道大会で三鷹警察署チームが優勝した際、登録者の1人として贈呈された記念メダルを私に紹介してくださいました。
私が三鷹市長2期目の時に、警察庁のキャリアである30代の若い大窪部長が警察署長に就任され、三鷹市役所と警察署が一層の連携をすることを誓い合いました。
そして、当時の若き大窪署長は、警察署員や警察関係団体の皆様とはもちろんのこと、消防署、消防団、三鷹市役所はじめ市民の皆様と親しく交流し、連携して刑法犯認知件数を大幅に減らし、交通安全を推進されたのです。
大窪部長によれば、今年は警視庁創立150年とのことです。
そこで、大窪部長は、特殊詐欺や重大校事故防止対策など課題は山積していることから、警視庁の治安維持の伝統を今に受け継ぎ、三鷹警察署員が一丸となって、それぞれの職務で活躍することを大いに期待しています。
そのためには、今まで同様に市民の皆様や関係団体の皆様のご支援ご協力が必要と語ります。
この日、大窪部長とご一緒に市民の皆様のために連携して取り組んだ安全安心のまちづくりを進めた当時を懐かしく振り返り、大窪部長が、三鷹警察署長のご経験も踏まえつつ、現在は警視庁交通部長としてご活躍いただいているご様子を大変に頼もしく思いました。