こども家庭庁の渡辺長官を訪問された明石市の丸山市長らから「こどもの意見を聴く事業」について伺いました
兵庫県明石市の丸山聡子市長が、長身の佐野洋子副市長、岡田武政策局次長とこども家庭庁を訪問され、渡辺由美子長官にこども政策の取り組みについて報告されました。
私も同席して、ご一緒にお話を聞かせていただきました。
丸山市長は昨年5月に就任されて以来、毎月、多様な市民を対象として、テーマを分けてタウンミーティング「まるちゃんカフェ」を実施されているとのことです。
特に、夏休み中の8月18日(金)には、午前中に市内在住もしくは在学の小中学生、午後には、高校生世代から20代の人を公募して開催したとのことで、特にその取組みを報告してくださいました。
小中学生は約60人が集まったそうです。
グループに分かれて「明石の未来」について、ワイワイ楽しく話し合ったそうです。
こどもたちの意見については、専門家がグラフィックレコーディングとして絵に描いてまとめてくれたとのことで、その資料も見せていただきました。
高校生以上の若者会議には約50名が集まって、関心のあるテーマごとに分かれてグループで話し合ったそうです。
それを市長を含む参加者と発表しあって共有することが有益だったのだはないかと推察します。
小中学生対象の終了後のアンケートでは、次のような意見がありました。
「今日発表したことをできるようにがんばります。」
「会ったことのない人に会って、色々な意見などを聞けてとても楽しかったです。」
「自分が思っていることを話せて、スッキリしました。」などです。
こどもたちは、他者に自分の言葉で話すことで、自分の声と、他者の声をききながら、自分の意見を確かめることができたのではないでしょうか?
若者会議では、『私たちの考えるこれからの明石のまち』というテーマについて、「世代を超えた交流」「交流の大切さ」「地域の人とのつながりを広める」「ごみを減らしたい」「自然に触れる、学ぶ」うみ・海洋生物を守る」「災害に備える」「明石らしさを生かしたPR」「自由な学び」「子育て・教育」などの多くのテーマについて意見が出されています。
丸山市長は、こども・若者の声を聴くタウンミーティングの取り組みを、これからも継続していきたいと語ります。
明石市で実施されたのは、こども基本法第11条に規定されている「こどもたちの意見の反映」を具現化する1つの実践であり、こども・若者が、支援の対象として位置づけられるだけでなく、まちづくりの主体として位置づけられる取組みであると思います。
こうした取組みが全国で多く実践されている積み重ねの中に「こどもまんなか」の具現化が進んでいくのではないでしょうか?
長官室で岡田次長に記念写真を撮っていただきましたが、気が付けば、渡辺長官、丸山市長、佐野副市長、そして、私と4名の女性が並びました。