三鷹市【京王つつじヶ丘自治会】主催の防災訓練に家族と参加しました
3月11日は、2011年に東日本大震災が発生し、三鷹市でも震度5弱を観測し、住宅や公共施設等に一定の被害が生じた月であり、防災を考える大切な月です。
しかも、今年の元日の能登半島地震や最近では千葉県や福島県などで頻発する地震が、改めて私たちの緊張感を高めています。
そんな3月17日(日)午前10時から、私の住まいの近くの【中原もみじ防災公園】で、【京王つつじヶ丘自治会】が主催した防災訓練に家族と一緒に3世代で参加しました。
それは、先日開催された新川中原住民協議会と町会・自治会との懇談会で、この催しのご案内があったことと、同居している孫たちがこの公園で遊ぶことが多く、ポスターで自治会員以外も参加できることを知っていたからです。
開会にあたり、主催の【京王つつじヶ丘自治会】会長の影山拓実さんは、「2022年4月に開園した中原もみじ公園は、防災機能を備えた公園です。特に、災害用トイレやかまどベンチ、防災倉庫などの防災設備を整えており、災害時には在宅避難を支援する地域の拠点として活用できることから、ぜひ、その機能を皆さんと確認していざという時に備えましょう。また、水害対策のため雨水貯留施設が地下に設置されていて、それは調布市と連携して整備したことを聞いているので、ぜひ市境を越えて広く住民の安全確保を高めましょう」と挨拶しました。
訓練は、①在宅避難生活支援施設用倉庫に備えている備品の確認、②災害時のリヤカーでの救助関連、③消火器 による初期消火の体験、④災害時用トイレの組み立て、に分かれて行われました。
説明は三鷹市防災課の職員が協力しています。
そして、新川中原災害対策連合会の麻生会長、水野副会長、星野副会長、手代木副会長はじめ、会員の皆様が防災服を着て応援に参加しています。
訓練には原めぐみ市議会議員と中村ひろし都議会議員が参加されていました。
中村都議によれば、「三鷹市では、清原市長時代から、市議会と一緒に【在宅避難生活支援施設用倉庫】の備蓄や防災訓練をはじめとして、在宅避難生活への支援を進めているので、これは各市区町村で同じように進めていると思いましたが、先日、都庁の担当者に実情を尋ねますと、これは必ずしも一般的ではなく、三鷹市以外の事例は多くはないようです。都としては、独自に在宅避難支援をするというよりはそれを行う市区町村を支援していくということのようです」とのことでした。
だからこそ、この日の取組みのような三鷹市内の町会・自治会等による在宅避難支援の取組みは貴重だと再確認しました。
また、こどもたちは体験をするとともに、各所のクイズに答えるスタンプラリーに参加して、景品をもらって笑顔でした。
クイズの例としては、「10型の消火器の薬剤はどのくらいの量が入っていますか?」などです。正答は「3キログラム」とのことです。
この地域では、私が市長就任直後に、いわゆる都市型ゲリラ豪雨による地下車庫浸水などの被害が発生し、全市的に下水道シミュレーション調査を実施し、下水道や暗渠の改修を進めたり、駐輪場整備の際には地下に雨水貯留施設を整備するなど、浸水対策を強化してきました。
しかも、平成26(2014)年6月24日には大量の雹が降って滞留した地域でもあります。
そこで、地権者にお願いをして土地を三鷹市に譲っていただき、防災公園として整備することとして地下に雨水貯留施設を整備することにしたのです。
この公園は、まさに震災対応と水害対応の両面を意識した「防災公園」なのです。
ところが、この日、改めて複数の参加者から、「この公園には、災害用の組み立てのトイレは用意されているのですが、通常使えるトイレがないので、遊びに来ているこどもたちがトイレのために家に帰る必要があったり、公園ならトイレがあると思って立ち寄った高齢者がトイレがなくて困っている」との問題提起をいただきました。
私は、すぐに防災課の職員にそのことを伝えて、公園部分を管理している緑と公園課にそのような声を伝えて、なぜトイレが整備されていないかについて、住民協議会、町会・自治会・災害対策連合会に伝えていただくようにお願いしました。
いずれにしましても、京王つつじヶ丘自治会の影山会長はじめ役員の皆様、災害対策連合会の皆様、三鷹市防災課の職員の協働によって、「防災公園」の機能とその活用方法、在宅避難の際の自治会の役割などについて、考える機会が実現したことは、大変に有意義であると感じました。
参加者には解散後にアルファ米のドライカレーが配布され、災害時に想定される停電、水不足の環境の中での食の確保の必要性も分かち合っていました。
春の強風の中の訓練が、災害対応力を高める多世代交流の姿を見せていました。