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京都府議会【子育て環境の充実に関する特別委員会】の参考人として「子どもや子育て世代の交流機会を増やすまちづくり」について報告しました

京都府議会【子育て環境の充実に関する特別委員会】の参考人として「子どもや子育て世代の交流機会を増やすまちづくり」について報告しました

3月19日、京都府議会「子育て環境の充実に関する特別委員会」に参考人として招かれ、「子どもや子育て世代の交流機会を増やすまちづくり」について報告しました。
この特別委員会は、「出会い、結婚、妊娠、出産、保育・教育及び就労に至るまでの子育て環境の充実のための施策(貧困対策、ひとり親家庭対策、ひきこもり対策、児童虐待対策及びいじめ対策を含む)について調査し、及び研究する」ことを目的として、令和5(2023)年5月26日に設置された新しい委員会です。
所属議員は、委員長の宮下友紀子(自民)議員、第一副委員長の片山誠治(自民)議員、第二副委員長の渡辺邦子(自民)議員はじめ、中村正孝(自民)議員、古林良崇(自民)議員、大澤彰久(自民)議員、酒井常雄(維国)議員、田中志歩(維国)議員、竹内紗耶(維国)議員、島田敬子(共産)議員、増田大輔(府民)議員、大河内章(公明)議員の12名です

当日は、京都府の理事者として、総合政策環境部:子育て社会推進監(総合政策室長兼務)坂野さん・総合政策室企画参事曽我さん・文化生活部:文教課長井関さん・男女共同参画課長桑谷さん、健康福祉部:健康福祉部副部長(子育て・福祉担当)兼こども・青少年総合対策室長東江さん・こども青少年総合対策室企画参事西田さん・家庭支援課長能勢さん、建設交通部:住宅課長内藤さん、教育委員会:学校教育課長中村さん・社会教育課長杉本さんの10名が参加されていました。
京都府では、子どもや子育て世代をはじめ、全ての人にとって暮らしやすい「子育て環境日本一」の京都の実現をめざして、2023年12月に『京都府子育て環境日本一推進戦略』を改正し、『新・子育て環境日本一推進戦略』を決定しました。
その重点戦略は次の4つです。
・重点戦略1.子育てが楽しい風土づくり
・重点戦略2.子どもと育つ地域・まちづくり
・重点戦略3.若者の希望が叶う環境づくり
・重点戦略4.全ての子どもの幸せづくり

この日の特別委員会では、その内の【重点戦略2.子どもと育つ地域・まちづくり】 を踏まえて、特に「子どもや子育て世代の交流機会を増やすまちづくり」が議題となりました。  
委員会室では、委員長の宮下友紀子府議会議員が「ご多用の中、遠路ようこそお越しくださいました」と歓迎してくださいました。
委員会では、開会後、総合政策室企画参事の曽我さんから、京都府の「子どもや子育て世代の交流機会を増やすまちづくり」について、子育て・保育・教育を巡る現状、『新・子育て環境日本一推進戦略(令和5年12月1日決定)』概要、子育てにやさしいまちづくり事業(令和2年度~令和5年度)、令和6年度京都府当初予算案「子育て環境日本一推進戦略事業費についての説明がありました。

その後、私から、「子どもや子育て世代の交流機会を増やすまちづくり」について、以下の3項目に分けて、20分間の報告をしました。
1.三鷹市長当時の子育て環境整備の取組み
2.こども・若者・子育て世代の現状からみる「体験」や「交流」の意義
3.交流機会を増やすまちづくりへの住民・基礎自治体の視点からの留意点
特に、「3.交流機会を増やすまちづくりへの住民・基礎自治体の視点からの留意点」については、時間を割いて話しました。
京都府が、基礎自治体(市町村)が「子育てにやさしいまちづくり推進計画」を策定し、具体的に子育てにやさしいまちづくりを推進することを支援する取組を重点にしていることから、その取組みが真に「こどもたち・子育て世代を含む多世代が安全に安心して交流できる施設整備・環境整備」となるために、【住民・基礎自治体の視点からの府の推進体制への期待】についてお話したのです。

その際の論点は以下の通りです。
(1)子育てにやさしいまちづくりへの計画策定等具体的取組みへの支援
  ●基礎自治体(市町村)による「子育てにやさしいまちづくり推進計画」の策定及びその推進に向けた伴走支援のしくみづくり
  ●基礎自治体(市町村)の実情に応じつつ、府内の自治体間格差が発生しないように、各自治体の取組みを支援する枠組みの構築
(2)こども・子育て支援に関する政策への財政支援
  ●基礎自治体(市町村)の計画づくりや子育て環境整備に係る補助金等の制度の推進(要件としてこども・子育て世代の意見聴取やその反映を含めるなど)
  ●支援メニューとしての、こども子育て交流施設の新設、既存施設の整備・改修、施設の運用、施設間ネットワーク化等の検討
(3)多様な担い手による交流活動の活性化への支援
  ●基礎自治体(市町村)における、交流施設等の運営や、こども・若者・子育て当事者の参画のコーディネート等を担う職員やボランティア市民(児童福祉士・社会教育士・青少年リーダー等)の養成・研修機会の整備
  ●交流事業の充実に向けた、企業、公益団体・社会福祉法人・NPO法人等地域活動団体、ボランティア市民等の多様な担い手の参加と交流の促進
  ●交流事業に関する実践と情報の共有による好事例のヨコ展開

議員の皆様には私の報告を熱心に傾聴していただき、私の報告後には9名の議員の皆様からご質問やご意見をいただき、熱心なやりとりをさせていただきました。
議員の皆様の中には、こども食堂、学校運営協議会、PTA活動、障がい児支援、町会・自治会役員などの実践をされていて、そのご経験を踏まえたコミュニティ・スクール、こども食堂や自然体験などを含む地域社会の交流機会の充実に向けた具体的な取組みについて、有効な広報の手法や利用格差のない事業展開、活動の持続可能性の確保のための工夫などについてのご 質問が寄せられました。
また、府議会では昨年「こども議会」や「大学生との意見交換会」も開催されたという事で、その意義や、自治体における首長部局と教育委員会の連携の意義とその推進に関するご質問やご意見もありました。

宮下委員長の穏やかな議事の進行で和やかな雰囲気の中、議員の皆様の本課題に関するご関心の深さと実践の重みを感じながら、私は誠心誠意、報告し、ご質問に回答し、意見を申し上げさせていただいているうちに、あっという間に約2時間が過ぎました。
今回、京都府議会「子育て環境の充実に関する特別委員会」にお招きいただいたことで、私は事前には、子育ての環境に関する諸課題について、改めて自身の市長当時の取組みを振り返りつつ、国や自治体の取組みについて多面的に調査研究をする機会をいただきました。
また、当日には本特別委員会に委員として属していらっしゃる議員の皆様との大変に熱心な質疑応答を経験させていただき、本当に力をいただきました。

なお、京都府庁の旧本館は、明治37年(1904)12月20日に竣工し、昭和46(1971)年まで京都府庁の本館として、現在も執務室として使用されているとのことです。創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古のものということで、平成16年(2004)12月に国の重要文化財に指定されています。
私もその荘厳さに打たれて、議会棟に向かう前に、思わず通りかかった方にお願いをして、その前で写真を撮っていただきました。
ルネサンス様式に属する建物の外観は、神社・仏閣をはじめとする京都府内の多くの文化財と同様に、風格と存在感がありました。
委員会への出席を終えて、府議会の皆様に心から感謝して、ガラス張りの府議会棟、そして国の重要文化財の京都府庁旧本館に近い正門を後にしました。

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